仮想通貨の取引所は、日本だけでなく世界中にたくさん開設されています。その中でも世界最大級と言われている取引所が米国にあるPoloniex(ポロニエックス)です。
Poloniex(ポロニエックス)は取扱う仮想通貨の種類が多く、さまざまな仮想通貨の取引ができます。口座開設は英語で行う必要がありますが、必要な単語を理解していれば難しくはありません。
Poloniex(ポロニエックス)の登録と口座開設方法を解説します。
目次
Poloniex(ポロニエックス)は世界最大級の仮想通貨取引所

Poloniex(ポロニエックス)は世界最大級の仮想通貨取引所と言われていますが、世界最大級と呼ばれるのには2つの意味があります。
1つには、仮想通貨の取引総額が大きいこと。Poloniex(ポロニエックス)は、世界の仮想通貨取引所の中で、常時上位20位内にランクインしています。2018年3月12日時点の調査では第15位でした。
もう1つには取り扱う仮想通貨、アルトコインの種類が非常に豊富だということが上げられます。
取扱い仮想通貨が豊富
Poloniex(ポロニエックス)など海外の仮想通貨取引所は、取り扱い仮想通貨の種類が非常に多いことが特徴です。Poloniex(ポロニエックス)の取り扱いアルトコインの種類は60種類以上です。
日本国内の仮想通貨取引所では、最も取扱いアルトコインの種類が多いコインチェック(Coincheck)でも13種類なのと比べると、明らかに種類が多いことが分かります。
手数料が安い

日本国内の仮想通貨取引所と比較すると、Poloniex(ポロニエックス)の手数料は全般的に安く設定されていることも特徴の一つです。
取引量が一番少ない段階でも、Maker(指値注文)で0.15%、Taker(成行注文)で0.25%ほどです。
海外取引所の注意点
Poloniex(ポロニエックス)には、もちろん海外取引所ならではの注意点もあります。
日本円での入出金不可
Poloniex(ポロニエックス)は日本円での入出金はできません。日本在住の日本人が海外の仮想通貨取引所を利用する場合、基本的には日本国内の仮想通貨取引所の口座をまず開設します。
そこで入金した日本円でビットコインを購入。そのビットコインをPoloniex(ポロニエックス)に送金して、Poloniex(ポロニエックス)上での仮想通貨取引を行う流れとなります。
難しい英語は必要なし
Poloniex(ポロニエックス)の口座開設は英語で行う必要がありますので、最低限の英語力は必要となります。
それでも、仮想通貨取引の場合は、使う単語の種類も限られますので、決して難しいことはありません。具体的には中学レベルの英語力で十分でしょう。
もちろんトラブル時のサポート対応を求める場合などは、さらに高い英語力が求められます。簡単な英文レターが書ける程度の英語力は身につけておくに越したことはありません。
Poloniex(ポロニエックス)の登録・口座開設方法

ここからいよいよ、Poloniex(ポロニエックス)の登録・口座開設方法を解説して行きます。基本的に、説明通りに入力していけば無事に口座開設まで辿り着けるはずです。
日本国内の仮想通貨取引所に口座開設した経験がある人は、言語の違いはありますが、大筋として同じ流れだと思って大丈夫です。
まずは、Poloniex(ポロニエックス)の公式サイトにアクセスしましょう。
アカウント作成

Poloniex(ポロニエックス)の公式サイトにアクセスすると、こちらの画面が見えます。「Create Your Account」をクリックして、まずはアカウントを作成します。

アカウント作成に必要なのは次の項目です。画像を参照しながら落ち着いて進めて行きましょう。
①国選択「Japan」を選択してください。
②登録用のメールアドレスを入力します。
③パスワードを入力します。(半角英数8文字以上、32文字以上推奨)
④パスワードを再入力します。
➄認証チェックを入れます。
⑥利用規約に承諾チェックを入れます。
⑦全て入力を終えたら「Register」をクリックします。
しばらくすると、登録したメールアドレスに、Poloniex(ポロニエックス)からメールが着信します。次のような本文になっていて、そのなかにリンク(URL)が記載されています。

メールの文中に記載されているリンクをクリックすると、初期アカウントが作成されます。
個人情報入力

開いた画面で、住所氏名等の個人情報の入力が求められます。電話番号は、この段階で既に日本の国番号「+81」は設定されていますので、自分の電話番号の頭のゼロを省いた数字を入力します。
一例として、090-1234-5678 という電話番号であれば、「9012345678」と入力することになります。
本人確認書類提出

次に開く画面で、ID認証を開始することが表示されます。「Start ID Verification」をクリックして次に進みます。
「Start ID Verification」をクリックすると、すぐに本人確認書類の提出画面が開きます。そこでは本人確認書類として「パスポート」しか選択できないのですが、パソコンで登録している場合、パソコンに搭載されているWebカメラへの接続が要求されることになります。この時点で、パソコンのWebカメラを起動しておきましょう。

こちらで説明している登録手続きは、2018年3月12日に行ったものですが、この時点では日本からの登録書類として表示される本人確認書類の選択肢はパスポートのみでした。
「Passport」をクリックすると、パソコンの場合はWebカメラへのアクセスが要求されます。その場で自分でパソコンのWebカメラの前にパスポートをかざして撮影して提出することになります。
「Passport」をクリックすると、パソコンで登録している場合、パソコンに搭載されているWebカメラへの接続が要求され、その場で撮影する流れとなります。

自撮り画像の提出
続いて、同じ流れで自分の顔を撮影します。

ここまでの手続きが問題無く行われていると、次の画面が表示されます。

特に処理完了のメール連絡などはありません。しばらく待つと「My Profile」で状況を確認することができます。

ステータスが「VERIFIED」になっていたら、無事認証されたということです。英字表記の登録名と、登録した電話番号の一部が表示されます。
二段階認証設定

次に行うのは「二段階認証」の設定です。二段階認証とは、ログイン時や出金時にID/パスワードでの認証に加えて、セキュリティーコードによる確認を行い、第三者による不正を防止するための仕組みです。
Poloniex(ポロニエックス)には、スマホアプリの「Google Authenticator」を使った二段階認証機能があります。画面右上のスパナマークをクリックすると選択メニューが表示されます。
「Google Authenticator」はスマホアプリのかたちでGoogleから提供されています。無料で利用できますので、自分のスマホに「Google Authenticator」アプリをインストールしておきましょう。

二段階認証の設定画面が開いたら、画像のような順番で確認して行きます。
①16桁の Digit Key を画面キャプチャ、印刷などで必ず記録に残してください。
②スマホアプリの「Google Authenticator」からこのQRコードを読み取ります。
③登録したパスワードを入力します。
④スマホアプリの「Google Authenticator」に表示される6桁のコードを入力します。
➄バックアップ確認にチェックを入れます。
⑥全て入力を終えたら「Enable 2FA」をクリックします。
16桁の Digit Key が確認できるのは、この画面のみです。「Google Authenticator」アプリをインストールしたスマホに何らかのトラブルが生じて、スマホのセキュリティーコードが発行できなくなった際には、この16桁の英数字を使ってログインすることになります。画面キャプチャ、印刷などで必ず記録に残してください。

二段階認証が問題無く登録されると、次回のログイン時から、6桁の「Google Authenticator」コードを求められるようになります。

こちらの取引画面が表示されれば、Poloniex(ポロニエックス)の登録と口座開設の第一段階は、無事完了です。
Poloniex(ポロニエックス)の口座開設に必要なもの
Poloniex(ポロニエックス)の口座開設に必要なものをまとめると、次のようになります。あらかじめ用意しておきましょう。
日本円をビットコインに変換できる取引所の口座開設
Poloniex(ポロニエックス)は直接日本円での入金はできません。多くの人は、ビットコインで入金することになると思います。
日本円でビットコインを購入することが必要になるため、日本側の仮想通貨取引所の口座を開設しておく必要があるのです。
身分証明書類
Poloniex(ポロニエックス)では、当記事を執筆している2018年3月12日時点では、身分証明書類として使用できるのはパスポートのみです。
運転免許証は使用できませんので、注意して下さい。
スマホの二段階登録アプリ
Poloniex(ポロニエックス)に限りませんが、特に海外の仮想通貨取引所を利用する際には、自分のスマホに二段階登録用のアプリをインストールしておくことが必須となります。
二段階登録用のアプリにはいくつかの種類がありますが、現時点では「Google Authenticator」が最も標準的な地位を占めています。
Webカメラを搭載したパソコン
Poloniex(ポロニエックス)では、口座開設の流れのなかに、身分証明書類の撮影や、自撮り画像の撮影が組み込まれています。
あらかじめ撮影・保存したデータをアップロードする機能が無いため、Webカメラを搭載したパソコンから口座開設を行うことが必須となります。
Poloniex(ポロニエックス)のアカウント種類

Poloniex(ポロニエックス)のアカウント種類には、Level1~3までの3種類があります。取引画面の「LINKED ACCOUNTS」から、自分のアカウントレベルを確認することができます。
当記事を執筆している2018年3月12日時点では、日本から口座開設を行った場合に必要とされる入力事項を全て満たした場合、登録直後に最上位の「Level3」と表示されます。
以前はいくつかの入力項目を省略した状態でもアカウント登録自体は可能で、省略した項目によって下位のLevel1~2に割り振られていたようです。

再び初期の確認画面に戻って表示を見てみると、個人情報を登録しない「UNVERIFIED」の状態では、Withdrawal limit がゼロ、つまり金額の引き出しができず、取引口座として事実上機能しないことが分かります。
以前は、個人情報を登録しない Level1 の段階でも、1日2000ドル以内の送金が可能だったようですが、現時点ではそのような選択肢は確認できません。
現時点では、日本からの口座登録の場合、何らかの入力項目を省略して口座登録を完了させて取引画面に到達する方法は確認できませんでした。
まとめ

- Poloniex(ポロニエックス)は世界最大級の仮想通貨取引所です。
- 取り扱うアルトコインの種類も多く、手数料も安いため、メインの取引所として活用できます。
- Poloniex(ポロニエックス)の口座開設は英語ですが、手続き自体は難しくはありません。
- 日本から口座開設を行う場合には、身分証明書として使用できるのは「パスポートのみ」です。
- 登録手続きの流れに撮影作業があるため「Webカメラを搭載したパソコン」が必要になります。
Poloniex(ポロニエックス)は世界最大級の仮想通貨取引所で、取り扱う仮想通貨の種類が非常に豊富です。海外の取引所ですから、言語は英語になりますが、口座開設の手続き自体は難しくはありません。
日本円をビットコインに変換できる日本の仮想通貨取引所の口座を1つ持っていれば、メインの取引所はPoloniex(ポロニエックス)とすることも現実的に十分可能です。
ただし、日本から口座開設を行う場合には、身分証明書として使用できるのは「パスポートのみ」となることと、登録手続きの流れのなかに、写真撮影が組み込まれているため「Webカメラを搭載したパソコン」から登録作業を行う必要があることには注意して下さい。
この点をあらかじめクリアしておけば、Poloniex(ポロニエックス)の登録はスムーズに進みます。Poloniex(ポロニエックス)に口座を開設すると、仮想通貨の世界が大きく広がっていくことを実感できるでしょう。