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ビットコインの今後|200万円台復帰はあるのか?
2017年の12月17日に一時240万円台の高値を付けたビットコインですが、2018年の1月16日から始まった大暴落をきっかけに2018年4月までに最低60万円台まで下落しました。
この下落を受けて多くの人が「ビットコインバブルははじけた」「ビットコインはもう終わりだ」と市場から去りましたね。
では、実際のところビットコインは終わりなのか?と言うとそんな事は無いというのが知識がある人達の意見です。
例えば、これまで仮想通貨の高騰・下落を見事に予想的中させてきたAIである「webbot」はビットコインの今後の価格に関して次の様に予想しています。
- 2018年5月にBTCは最高値を更新する
- 2018年夏には世界中がBTCに注目することになる
- 2018年末にはBTCは1100万円台に到達する
出典:webbotレポート
webbotはインターネット上で掲示板やSNS上に書き込まれた内容を収集して、感情データなどから株式などの客観的価格分析を行うプログラムです。
仮想通貨や株式は人々の感情(信頼や不安など)によって価格が上下するので、非常に信頼性の高い予測を出すとして、多くの投資家に参照されています。
また、アメリカの大手銀行会社JPモルガンCEOであるジェイミー・ダイモン氏は次の様な発言をしたそうです。
ビットコインを「基本的にはマネーローンダリングを行う腐敗した者やドラッグディーラーが使うもの」「詐欺」などと批判してきたJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は1月9日、こうした発言を「後悔している」と述べた。
投資銀行JPモルガンは今後、仮想通貨の先物取引の清算業務を手掛ける可能性がある。また、すでに仮想通貨のトレーディングデスクの設置を決めているゴールドマンは同日、通貨としてのビットコインについて論じた顧客向けリポートを公開した。
出典:Forbes JAPAN
この他にも、2018年4月現在ビットコイン価格が再び上昇トレンドを見せ回復傾向であることを考えてもビットコインの価値が突然0になるようなことは無さそうです。
これらのことを踏まえて考えると次の様に考えることができます。
- 12月半ばに起こったBTCの急騰はボーナスの支給が絡んだ一時的なバブル
- 1月16日に起こった大暴落は毎年恒例の年初下落に多くのマイナス要因が絡んで引き起こされた
- 現在ビットコインは正常な価格に戻っただけで、今後も上昇を続ける
その後2018年1月16日に起こった大暴落は、これまで毎年確認出来た年初の恒例の下落に加え数々のマイナス要因ニュースから一時的に仮想通貨市場に参入した投機目的の投資家が一斉にBTCを手放した(狼狽売り)ことで引き起こされたものであると考えられます。
現在のBTC価格は、BTCが本来の価格に戻っただけで「バブルがはじけた」「今後も価格が下がり続ける」ようなことは無いと考えられます。
ビットコインはまだまだ若い技術で、数々の成長の余地が残されています。また、仮想通貨を保有している人は全世界でも3%程しかおらず今後も保有人口は増えて行くことが予想されています。
そうなれば、今後もビットコインの価格が緩やかに上昇していくことは間違い無いと言っても過言では無いでしょう。
ビットコインの将来性と懸念点
この見出しではビットコインの将来性と懸念点に関してまとめています。現状ビットコインは将来性のある仮想通貨ですがきっかけがあれば一気に将来性を失う可能性もあります。
ビットコインの将来性に関して気に名手いる人は是非最後まで読んでみてください。
ビットコインの将来性
「ビットコインは送金が遅い」「ビットコインは手数料が高い」などの理由で「ビットコインに将来性が無い」と言う意見を多く見かけます。
結論から言えば、現在の情況を見れば非常に将来性が高い仮想通貨だが何か大きなきっかけで逆転現象が起こる可能性は高いと言えます。
ビットコインへの批判は理にかなっていて、確かに機能面だけを見ればビットコインは他の多くの仮想通貨と比べて非常に劣っている旧型の仮想通貨です。
ですが、既に日本では「ビットコイン決済」が導入されており決済通貨としてのインフラが整い始めています。また、ビットコインは基軸通貨としての役割を果たしておりアルトコインはビットコインの相場に連動して価格が動きます。
インフラが整っていて実際に使われているという点は非常に重要で、どれだけ機能的に優れた仮想通貨であれ実用化されなければただの電子データにすぎません。
この点でビットコインは他の通貨に対して圧倒的に優位に立っており、将来仮想通貨が実際に使われる社会が訪れる事を考えると非常に将来性が高い通貨であると言えます。
ビットコインの懸念点
前の見出しでビットコインは将来性が高い通貨であると書きましたが、実は、ビットコインについて1点だけ大きな懸念点があります。
それは、ビットコインが元々のビジョンであった「非中央集権的な通貨で貧困地域の銀行口座が持てない人でも使える通貨」から外れてしまっていることです。
2017年7月にビットコインの送金詰まりや手数料の高騰への対策としてSegwitが導入されました。そして、ブロックストリーム社の主導でライトニングネットワークの導入が進められていますね。
実はこのライトニングネットワークは、現実世界の銀行がやっていることを仮想通貨上で実現しようというという仕組みで中央集権的な仕組みです。
ライトニングネットワークが実装されれば、手数料が0.1円程度で済み一瞬で送金が行われるため送金詰まり・手数料高騰問題が解決すると言われていますが、これは半分本当で半分嘘な話です。
ライトニングネットワークを使った高速送金では、「ハブ」と呼ばれる送金仲介業者に手数料を支払うことになります。「ハブ」は収益目的の企業が運営することになるため手数料は高額になることが容易に想像されます。
このように、中央集権的で仮想通貨のメリットを消すような運用が行われていることに多くのビットコインユーザーが気付けば、ビットコインの現在の地位が崩れる可能性は高いと言えます。
ビットコインが将来性がある通貨になるか、将来性の無い通貨になるかはビットコインを実際に持っているユーザーのリテラシーがどの程度かにかかっています。
本文中に登場したブロックストリーム社ですが、突然登場したので「何それ?」と思った人も多いと思います。
ブロックストリーム社は、2014年にカナダで設立された株式会社で、多数のビットコイン開発者を雇用してビットコインのサイドチェーンと呼ばれる技術を開発している会社です。
ビットコインは「開発者」と「マイナー」を中心に作られるコミュニティによって運営されているため、ビットコインの有力な開発者を多く雇用するブロックストリーム社は非常に強い発言力を持ちます。
ブロックストリーム社の存在が、ビットコインが中央集権的になった原因の1つでもあります。
ビットコインの過去の高騰・下落要因
この見出しではビットコインの過去の高騰・下落要因に関してまとめておきます。
ビットコインの価格を予想する上で過去の出来事を知る事はとても大切です。ビットコイン投資を考えている人は是非参考にしてください。
ビットコインの過去の高騰要因
下落日 | 要因 |
---|---|
2017年1月5日 | 日本円での取引が過熱 |
2017年8月17日 | ビットコインキャッシュ誕生 |
2017年10月24日 | ビットコインゴールド誕生 |
2017年12月08日 | CBOEへの先物上場 |
ビットコインのここ1年程度の相場を振り替えると、4つのタイミングで価格が高騰しています。
最初の高騰は2017年1月5日で、明確な理由はありませんが情報を仕入れるのが早い層が日本円での取引を加熱させ価格が高騰しました。
次の高騰は2017年8月17日です。無料配布分のビットコインキャッシュ受け取り目的でビットコインに多くの資金が流入したことが原因です。
その次に2017年10月24日に高騰が起こりました。ビットコインキャッシュの場合と同じく、無料配布分のビットコインゴールド受け取り目的でビットコインに多くの資金が流入したことが原因です。
最後に、ビットコインの過去最高値を更新して240万円台まで大高騰したのが2017年12月08日です。
CBOE(シカゴオプション取引所)へのビットコイン先物上場のニュースに加え日本人のボーナス支給日が重なったことが高騰の原因です。
過去の例をまとめてみると、ビットコインが高騰するタイミングは大きなニュースが発表された直後であることがほとんどです。
そのため、今後取引を行っていく上でビットコインに関するニュースにはしっかりとアンテナを張っておくことをおすすめします。
ビットコインの過去の下落要因
高騰日 | 要因 |
---|---|
2017年1月7日 | 中国人民銀行による警告 |
2017年9月15日 | 中国政府によるICOの規制 |
2018年1月17日 | 中国・韓国政府の仮想通貨規制 |
2018年1月26日 | 大手取引所coincheckへのハッキング |
ビットコインのここ1年程度の相場を振り替えると、4つのタイミングで価格が下落しています。
最初の下落は2017年1月7日で、中国人民銀行が国内の大手取引所と座談会を開きビットコインへの警告を行ったことが原因です。
次の下落は2017年9月15日で、中国政府により企業が仮想通貨発行で資金を調達するICO(Initial Coin Offering)を違法とし全面禁止の措置をとったことが原因です。
その次に、記憶に新しい2018年1月17日の大暴落が起こりました。最も大きな原因は韓国政府が「仮想通貨取引を全面禁止」と発表したことです。また、中国が仮想通貨取引を全面禁止とするという飛ばしニュースが流れたことも暴落の引き金になりました。
最後に2018年1月26日の暴落です。こちらは、皆さんご存じの通り日本の大手取引所coincheckから500億円相当のXEMがハッキングにより盗難されたことが原因です。
過去の例をまとめてみると、ビットコインが下落するタイミングは仮想通貨に関する規制(得に取引禁止や取引所閉鎖など)が入ったタイミングと取引所がハッキングされたタイミングです。
取引所のハッキングは予想しようがありませんが、海外で発表される規制のニュースに関して知る事ができるため広くアンテナを張ることをおすすめします。
ビットコインの今後の高騰・下落要因
この見出しではビットコインの今後の高騰・下落要因に関してまとめておきます。
現在確定している今後の高騰・下落要因を知っていればビットコインの取引を有利に進めることができます。是非参考にしてください。
ビットコインの今後の高騰要因
- ライトニングネットワーク
- ビットコインETFの認可
- 機関投資家の参入
ライトニングネットワークについては、前半で悪い物であるように書きましたが、送金速度が速くなることは事実なので実装が始まれば価格は高い確率で上昇するでしょう。
次のビットコインETFの認可は最も期待出来る高騰要因です。ビットコインETFはビットコインを投資対象に含みビットコインの価格に連動するよう組まれた上場投資信託です。
現在、アメリカでビットコインETF認可への動きが活発に行われており、もし認可されればビットコイン先物が上場したときと同規模の大高騰が起こると思われます。
認可の時期は未定ですが、早ければ2018年中に認可される可能性もあります。ビットコインETFに関してはこちらの記事で詳しくまとめたので参考にしてください。
最後に、機関投資家の参入です。機関投資家とは、保険会社や年金基金など顧客の資金を運用することで利益を出している大口投資家です。
機関投資家は性質上手堅い金融商品にしか投資しないためビットコイン投資を行っていません。
ですが、動かせる資金が個人投資家とは桁違いなため参入が決まれば仮想通貨市場への資金流入が大幅に増えてビットコインが高騰する可能性が高いです。
機関投資家の参入はアメリカでビットコインETFが上場したタイミングで発生すると考えられています。
ビットコインの今後の下落要因
- 2018年6月の規制案提案
- 仮想通貨取引所へのハッキング
まず、2018年4月19日に開催されたG20で2018年6月に仮想通貨への法規制案が提案されることが決まりました。
これまで、仮想通貨は法規制の度に下落してきているので法規制案の内容次第ではビットコインの暴落が予想できます。
次に、仮想通貨取引所へのハッキングも暴落要因の1つです。
仮想通貨は性質上通貨へのハッキングはほぼ不可能です。そのため、ハッカー達は仮想通貨の取引を行う取引所を狙います。
ハッキング被害がいつ起こるかはわかりませんが、多くのハッカーが取引所を狙っていることは事実なので今後かなり高い確率で起こるでしょう。
ハッキングによるビットコインの価格下落は予想できずしかたないものなのですが、せめて自分の資金を守るためビットコインはハードウェアウォレットに保管しておくことをおすすめします。
ビットコインは今後儲かるのか?
ビットコインの今後や将来性に関して調べている人の多くは、「ビットコインは今後儲かるのか?」を知りたいのだと思います。
ビットコインは今後儲かるのか?という疑問に対しての私の回答は「あなた次第」です。
株式投資やFXと同じで、ビットコインで大きく儲けている人がいることは事実です。そのため、理論を学んで日々改善を繰り返せば必ず儲かる投資だと言えます。
ビットコインは今後まだまだ成長する余地があります。先に説明したように、好材料となる要因が多く投資の中で比較すると今後儲かる投資の1つだと言えます。
ただし、何も勉強せず周りの人に流されて言われた仮想通貨を買っているだけででは儲けることはほぼ100%不可能だと思ってください。
ビットコイン投資を「ビジネス」と認識して日々改善を繰り返す覚悟があるのであれば、ビットコインは今後も儲かる投資であると言えます。
まとめ
- ビットコインは将来性のある仮想通貨である
- ビットコインは大きなニュースの後高騰し、各国の規制強化で下落する
- ビットコインの最も期待値の高い高騰要因はビットコインETF
- ビットコインは2018年6月に下落する可能性が高い
- ビットコイン投資が儲かる投資になるかはあなた次第
今回はビットコインの今後の将来性に関してまとめました。「ビットコインの将来性」「ビットコインの過去の高騰下落要因」「ビットコインの今後の高騰下落要因」「ビットコイン投資は今後儲かるのか」の見出しに分けてまとめています。
ビットコインは機能面では旧世代の仮想通貨ですが、インフラが整備されていることから将来性のある仮想通貨であると言えます。
ただし、ブロックストリーム社による中央集権化などの不安材料があるのでいつでも将来性が無くなる可能性があります。動向に注意しましょう。
ビットコインの現在最も期待値の高い高騰要因は米国でのビットコインETF認可です。ビットコインETFが認可されれば2017年12月級の大高騰が起こる可能性があります。
一方で、ビットコインの現在最も起こりうる下落要因は2018年6月の法規制案提案です。2018年の6月に一時的に下落する可能性が高いので、法規制案の内容にはアンテナを張りましょう。
ビットコイン投資が儲かる投資になるかどうかはあなた次第です。もし参入するのであれば、ビットコイン投資をビジネスとして考える覚悟を持って参入してください。
真面目にとり組むことができれば、非常に利益性の高い良い投資になる可能性が高いです。
私が仮想通貨に参入した時は、まだ10万円前後だったビットコインも今や100万円前後の価格に成長してしまい「乗り遅れた」と感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、「ビットコインの今後」「ビットコインの将来性」「ビットコインの高騰下落の原因」「ビットコインは儲かるのか」などについてまとめてみました。
最後まで読んでいただければ「ビットコインの今後の将来性」「ビットコインは儲かるのか」などに関する基本的なことが理解出来ます。是非参考にしてください。