仮想通貨を取引するなら、パソコンだけでは無くスマホを十分活用しましょう。
仮想通貨は、円やドルなどの法定通貨よりもはるかに値動きが大きいため、価格変動が起きた際にどこでも対応できるようにしておく必要があります。
メインで使っている取引所の公式アプリは必ずスマホにインストールし、それ以外は必要なものを組み合わせて使うようにすると良いです。
仮想通貨取引に便利なおすすめアプリについて解説します。
目次
仮想通貨取引に便利なアプリ【5つの分類】
分類 | 初期の必要性 |
取引所の公式アプリ | ★★★★★ |
ポートフォリオ(資産)管理アプリ | ★★★★☆ |
ニュースアプリ | ★★★☆☆ |
ウォレットアプリ | ★★☆☆☆ |
二段階認証アプリ | (口座開設の際に必須) |
仮想通貨取引に便利なアプリはたくさんありますが、大きくは5つに分類することができます。
一番最初は取引所の公式アプリだけでも十分ですが、仮想通貨の取引に慣れて、取引内容が高度になるにつれて必要なアプリも増えて行きます。
仮想通貨取引所の公式アプリは必ず導入しておこう
自分がメインで使用している取引所の公式アプリは、必ずスマートフォンにインストールしておきましょう。
公式アプリ内で積極的に情報発信を行っている取引所もありますし、ウォレット機能を備えているものも多く、仮想通貨の取引に必要な多くの機能が含まれています。
仮想通貨取引の初期段階では、取引所の公式アプリだけでも大丈夫でしょう。
ポートフォリオ(資産)管理アプリはとても便利
複数の仮想通貨取引所を使用している場合、自分の資産状況を一目で確認するためには、ポートフォリオ(資産)管理アプリを使用すると非常に便利です。
ビットコインだけでなく、アルトコインを積極的に取引するようになると、国内外の複数の取引所を使用するようになっていきます。
仮想通貨の取引経験を積んで、複数の取引所に、多くの銘柄のコインを保有している状態になったら、ポートフォリオ(資産)管理アプリの導入を検討すると良いです。
仮想通貨の最新情報はニュースアプリでチェック
仮想通貨のニュースアプリをスマホにインストールしておくと、仮想通貨の最新情報を素早くチェックできてとても便利です。
仮想通貨関連の情報は各種情報サイトからも得ることは出来ますが、ニュースアプリの場合は検索の手間を減らして重要な情報を見逃すことを防ぐことができます。
情報源はできるだけ複数確保してい置いた方が望ましいこともありますし、ぜひ積極的に活用してみましょう。
ウォレットアプリを導入すれば長期保管も安心
ウォレットアプリを導入すると、仮想通貨を比較的長い間保管する際にも、取引所に置いておくよりも安全性が高いというメリットがあります。
ウォレットアプリによって対応している仮想通貨の種類が異なりますので、自分が保管したい仮想通貨に対応したものを選ぶようにしましょう。
仮想通貨取引するなら二段階認証アプリは必須
取引所に開設した口座に、自分以外の第三者がアクセスするのを防ぐために、二段階認証アプリは効果的です。
口座開設の際、もしくはその後の取引開始の際に、多くの仮想通貨取引所では二段階認証アプリの設定を必須としていますので、初期の段階から活用していくことになります。
仮想通貨のチャート確認、売買するなら取引所公式アプリが必須

仮想通貨取引に必要なスマホアプリのなかでも、自分がメインで使用している取引所の公式アプリは最も重要なものです。
多くの取引所公式アプリでは取り扱っている仮想通貨の値動きをチャートで確認することができますし、そもそも仮想通貨の購入や売却は、取引所の公式アプリで無ければできません。
ここでは、主要な取引所のスマホアプリの対応状況を見てみましょう。
Coincheck(コインチェック)
Coincheck(コインチェック)の公式アプリの操作性は非常に優れています。もともと日本で一番取扱通貨の種類が多い取引所でもあり、スマホアプリについても業界をリードしている印象です。
Zaif(ザイフ)
Zaif(ザイフ)は、パソコン・スマホとも、表示される取引情報が非常に豊富なことが特徴です。スマホアプリでも多くの情報を確認でき、一通りの取引を行うことができます。
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer(ビットフライヤー)のスマホアプリは、必要な情報を抽出して表示しているためシンプルな印象があります。またビットコインの店舗決済に特化した機能も備わっています。
bitbank(ビットバンク)
bitbank(ビットバンク)は、パソコンとスマホの操作画面がかなり似ていることが特徴です。スマホアプリを使用しても、操作に戸惑うことはありません。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は、仮想通貨FXに強みを持つ取引所ですが、スマホアプリでもFX取引が可能です。スマホの小さい画面に、複雑な情報を上手く整理して表示してくれます。
GMOコイン
GMOコインは、「ビットレ君」という公式アプリが用意されています。仮想通貨FX取引に最適化された機能が満載のアプリで、仮想通貨FXの初心者にもおすすめです。
QUOINEX(コインエクスチェンジ)
QUOINEX(コインエクスチェンジ)の公式アプリは、機能が豊富なことが特徴です。その反面、ある程度自分用にカスタマイズしないと使い難いかも知れません。
Binance(バイナンス)
Binance(バイナンス)は海外の取引所ですが、日本でも多くの投資家が利用しています。公式アプリも用意されていて、日本語は使用できませんが、非常に使い易いアプリに仕上がっています。
Binance(バイナンス)は、iPhone用のアプリについては、App Store ではなく公式サイトからダウンロードすることになります。
本格的に仮想通貨を取引するならポートフォリオ(資産)管理アプリを検討

複数の取引所を使用して、多くの仮想通貨を取引するようになると、取引所の公式アプリだけでは管理が難しくなってきます。ポートフォリオ(資産)管理アプリは、こうした問題を改善するものとして利用する人が増えてきています。
仮想通貨のポートフォリオ(資産)管理アプリは最近非常に注目されているジャンルで、高機能で使い易いアプリが次々と登場してきています。
Ginco(ギンコ)

Ginco(ギンコ)は、株式会社Gincoという日本のスタートアップ企業が提供する仮想通貨のポートフォリオ(資産)管理アプリです。画面が非常に見やすく設計されていて、取引所の公式アプリを使える人なら誰でも違和感なく操作できる優れた操作性が特徴です。
Ginco(ギンコ)は、実装されているウォレット機能が非常に便利なことも特徴の一つです。総合的に、ウォレットアプリを発展させて、ポートフォリオ(資産)管理も可能するアプローチを取っているアプリです。
Ginco(ギンコ)は、2018年6月時点でiPhone用のみですが、Android用のリリースも近日中とアナウンスされています。
Cryptofolio(クリプトフォリオ)

Cryptofolio(クリプトフォリオ)は、日本の企業が運営するポートフォリオ(資産)管理アプリです。国内の大手取引所、Zaif(ザイフ)、bitFlyer(ビットフライヤー)、bitbank(ビットバンク)、Coincheck(コインチェック)とは、コイン検索機能で連携も図られています。
Cryptofolio(クリプトフォリオ)には、ウィジェット機能が搭載されていて、アプリを開くことなく設定した通貨の状況を確認できるのも非常に便利です。ポートフォリオ(資産)管理アプリをフルに活用したい人にはおすすめのアプリです。
CoinStats(コインスタッツ)

CoinStats(コインスタッツ)は、海外製のアプリで、仮想通貨の時価総額や流通額の情報を提供する「coinmarketcap.com」と提携していることが特徴です。非常に網羅性が高く、時価総額1000位以下のいわゆる草コインでも価格表示に対応しています。
CoinStats(コインスタッツ)もウィジェット機能を搭載していて、アプリを開くことなく設定した通貨の状況を確認できます。海外取引所をメインで取引している人にはおすすめしたい、比較的上級者向けのアプリです。
Blockfolio(ブロックフォリオ)

Blockfolio(ブロックフォリオ)も海外製のアプリです。仮想通貨のポートフォリオ(資産)管理アプリとしては、最も早い時期からスタートしたアプリの一つで、2017年初から提供が開始されています。
Blockfolio(ブロックフォリオ)は、仮想通貨のポートフォリオ(資産)管理アプリの有用性を知らしめた存在ですが、速度や安定性の問題から、現時点では積極的に導入する意義が薄くなってしまっているところもあります。
仮想通貨の最新情報をチェックするならニュースアプリ

仮想通貨の最新情報を素早く取得するために、ニュースアプリの導入も検討しておくと良いです。
各ニュースアプリで特徴がありますので、必要に応じて複数のアプリを導入することも考えると良いです。総合的な仮想通貨情報、ICO情報、価格比較情報、この3つの観点から注目アプリを取り上げてみました。
仮想通貨ニュース

「仮想通貨ニュース」は、ポートフォリオ(資産)管理アプリCryptofolio(クリプトフォリオ)を運営する、株式会社クリプトフォリオが提供するニュースアプリです。
仮想通貨ニュースは、独自の記事を提供しているという訳では無く、仮想通貨のニュースやブログがまとまっている、いわゆる「まとめアプリ」です。仮想通貨のニュースサイトや個人ブログなどを一覧表示できるので、情報収集の手間が省けて非常に便利です。
現時点ではiPhone用のみの提供となっています。
コイン相場

「コイン相場」は、ICO情報に特化した情報サイト「COIN JINJA(コイン神社)」が運営するニュースアプリです。
コイン相場も、運営元の特徴をそのまま反映して、ICO情報に関しては日本国内で最も充実したニュースアプリです。ICO関連の情報をいち早く入手したい人には、必須のニュースアプリです。
Cryptopippi(クリプトぴっぴ)

「Cryptopippi (クリプトぴっぴ) 」は、ひとことで言うと、仮想通貨の価格比較アプリです。各仮想通貨が、さまざまな取引所でどのぐらいの価格を付けているのかを比較することができます。
Cryptopippi (クリプトぴっぴ)は、取引所間の価格差を利用した、いわゆるアービトラージ(裁定取引)に取り組んでいる人にとっては欠かせない情報源となっています。
仮想通貨のウォレットアプリを通貨別に紹介
仮想通貨 | 代表的なウォレットアプリ |
ビットコイン | Blockchain.info |
イーサリアム | MyEtherWallet |
リップル | Mr.Exchange |
ビットコインキャッシュ | Blockchain.info |
ライトコイン | LoafWallet |
カルダノ | Daedalus |
ネオ | NeonWallet |
ステラ | Stellar lumen |
イオス | EXODUS |
ダッシュ | jaxx |
仮想通貨をすぐに売却してしまうなら、取引所の口座に置いておくことも考えられますが、長期間取引所に放置しておくことはセキュリティの観点から望ましくありません。各仮想通貨に対応した代表的なウォレットアプリを一覧にしました。
ICO直後の新興コインでも、最低限ウォレットアプリだけは提供されるケースが多く見られます。比較的長い期間保管することが分かっている場合は、ウォレットアプリの導入を積極的に検討しましょう。
仮想通貨のウォレットについて詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
仮想通貨取引のセキュリティ管理アプリ

仮想通貨のセキュリティ管理アプリとしては、二段階認証アプリがあげられます。
二段階認証とは、各取引所に設定しているパスワードの他に、アプリ上にワンタイムパスワードを表示させ、それをログインに使用する仕組みです。不正ログインの防止に大きな効果があるため、現在では多くの仮想通貨取引所に導入されています。
二段階認証アプリは単独で使用されることは無く、各仮想通貨取引所のログイン時に組み合わせて使用されます。
Google Authenticator

Google Authenticator は、二段階認証用のアプリとして現在広く使用されています。機能としては、一定時間ごとに表示されるパスワードが変化していくという単純なものですが、セキュリティを確保するためには非常に重要なものです。
Google Authenticator は、複数の端末間でワンタイムパスワード情報を共有することは出来ません。二段階認証を設定しているスマホを紛失した事態に備えて、登録時に表示されるテキストコードは必ずどこかに保管するようにしましょう。
Authy

Authyも、二段階認証用のアプリですが、メイン端末で登録したAuthyの情報をサブ端末からも使うことができるという特徴があります。ワンタイムパスワード情報をクラウドで管理しているわけです。
日常的に複数の情報端末を使い分けている場合には、Google Authenticator のように複数の端末間で情報共有できないことは大きなデメリットになり得ます。自分の状況を考えて、必要ならAuthyも考慮すると良いでしょう。
まとめ

- 仮想通貨は値動きが大きいため、スマホで取引できる体制を構築しておくと良いです。
- 仮想通貨取引のスマホアプリとして、まず第一に取引所の公式アプリを導入しておきましょう。
- 複数の取引所で多くのコインを取引するようになったら資産管理アプリを検討しましょう。
- 仮想通貨を比較的長期間保管する場合は、ウォレットアプリに保管する方がより安全です。
- 取引所へのログイン時のセキュリティ対策として、二段階認証アプリが活用されています。
仮想通貨取引に便利なアプリとしては、まずは第一に、メインの取引所の公式アプリをインストールしておくことが基本となります。
仮想通貨は円やドルなどの法定通貨よりもはるかに値動きが大きいため、初期の段階から、スマホのみでも取引できるようにしておくことをおすすめします。
投資経験を積み、複数の取引所を利用して多くのコインを取引するようになったら、取引所の公式アプリにポートフォリオ(資産)管理アプリを組み合わせることを検討しましょう。
取引所の公式アプリとポートフォリオ(資産)管理アプリの2つを組み合わせると、仮想通貨の投資環境は格段に改善します。
ニュースアプリや、ウォレットアプリは必要に応じて導入すれば良いでしょう。
自分にとって必要なアプリはしっかりスマホにインストールして、仮想通貨の投資環境を整備していきましょう。