コインチェック銘柄の1つとして知られるダッシュ(DASH)。
「ダッシュに投資している人ってあまり聞かないけど、将来性はどうなの? 」
「気になるけど、人気なさそうだから価格は上昇していかなさそう…」
などダッシュへの投資に今一つ踏み切れない方もいると思います。日本だと結構地味な印象なので、投資対象になりにくいですよね。でも実はビットコイン以上に決済手段としてのポテンシャルを秘めた通貨なんです。
そこで、今後ダッシュの価格上昇が期待できるタイミングや、投資リスク、将来性について考察したいと思います。
目次
今後ダッシュ(DASH)の価格上昇が期待できる4つのタイミング

ダッシュに投資したいけど、仮想通貨はボラティリティ(値幅)が大きく、いつ投資すればいいのか判断しにくいと思います。
基本的にダッシュはアルトコインの中でも、常に上昇トレンドでありチャートが綺麗です。

ビットコインキャッシュ・イーサリアム・リップル・ネムなどの主要アルトコインは2017年、価格が停滞か、下落している時期が多く、瞬間的に大きく上昇するような不規則な値動きでした。

ダッシュのチャートが綺麗なのはマスターノードという大口投資家が報酬を貰える制度を採用しているために、売り圧力が小さく底が固い仮想通貨だからです。他の仮想通貨だと購入したタイミングによっては何ヶ月も含み損を抱え、精神的に悪いチャートを描いているのに対して、ダッシュは安定して価格を上昇させています。
よってダッシュは仮想通貨市場全体が冷え切っているような状況でなければ、いつ資金を投入しても大丈夫でしょう。
でも、できるだけ効率的に投資したいと思いますよね? そこでダッシュの価格上昇が特に期待できるタイミングを4つ紹介したいと思います。
- ビットコインの上昇後
- WebBotの予測
- 実用化のニュース
- 大手取引所に上場
ビットコインの上昇後
まず最初がビットコインの大きく上昇した後です。
基本的に現在の仮想通貨市場は基軸通貨であるビットコインに大きく影響を受けます。
有名なアルトコインはビットコインが大きく上がりきった後、次の投資候補として検討されやすく価格が値上がりしやすいです。
2017年は春と冬のアルトコインでダッシュは、アルトコインの中でも特に速い段階で資金が流れてきました。その傾向から、仮想通貨界のインフルエンサーたちがダッシュの値上がりを意識してくれるので、自然と買い圧力も強くなる傾向にあります。
次の盛り上がり期に備えて
ちょっと頭の片隅に置いておく pic.twitter.com/75aNhHEF2G— この夏のZaif (@Zaifer008) April 2, 2018
ビットコインが大きく値上がりしたあと、SNSなどを見て、ダッシュが騒がれ始めていれば、投資するタイミングかもしれません。
WebBotの予測
WebBotの予測も考慮にいれておきたいです。
WebBotは元マイクロソフトのエンジニアの方が開発した情報収集プログラムです。SNSなどから感情データを収集して、今後の値上がり予測しています。ビットコインキャッシュの暴騰など何度も的中させたので仮想通貨業界では大きな影響力を持っています。
このWebBotの予言を聞いて投資する方もいるので、さらに買い圧力となりやすく、予言を実現させる動きになる好循環です。
ダッシュは2018年3月の予測では、8〜10月頃に政府絡みで高騰するとのの予測がされています!
さらに最新の情報を入手したい場合は、インターネットで「webbot 予測」などで検索すると、翻訳された要約が見つかるので、購入しなくても問題ありません。
2018年は、何度も大きな予測を的中させてきたWebBotですが、2018年は初頭から仮想通貨業界にとって歴史的な大暴落となり、WebBotさんが予言していた、仮想通貨業界全体を巻き込むお祭り騒ぎは起きずに、予測を外しています。ダッシュも2月に高騰予定でしたが、実現しませんでした。
2018年の仮想通貨市場は、悪材料のニュースの出方を見ていると、背後で何か大きな力が働いているように感じます。これまでは個人投資家主導で仮想通貨業界の相場は形成されてきましたが、主導権が機関投資家に移ってしまった可能性が高いです。
今後もWebBotの影響力は大きいと思いますが、WebBotはSNSを通して人々の感情データを集めて予言しているという特性上、個人投資家の心理を中心に集めます。今後、仮想通貨市場に大きく影響を与える機関投資家の心理が拾いにくく、機関投資家が一般投資家の裏をかいて巨大資金を投入してくるこもと考慮にいれ、WebBotの情報は頭の片隅に置いておくぐらいにしておいた方がいいかもしれません。
実用化のニュース
2017年までは、開発状況の進展やアップルストアにアプリがリリースされたなど、好材料が出れば上昇しやすい傾向にありました。
しかし、今後は開発の進捗状況よりも、実社会での実用化のニュースなどで大きく値上がりが起こることになるでしょう。
ダッシュの実用化は、まだ一部のATMやお店で採用されているぐらいです。
ダッシュの注目すべき実用化プロジェクトとしては、インフレで苦しむジンバブエでの決済サービス「Kuvacash」です。ジンバブエ国内で法定通貨よりも信頼できる公式デジタル通貨を目指しています。
ジンバブエの公式デジタル通貨を目指すと銘打っていますが、このKuvacashはまだ小さなベンチャー企業のようで、ジンバブエ国内での影響力は小さいようです。しかし、今後Kuvacashと共にジンバブエでデジタル通貨として成功事例となれば、他のインフレに悩む国にも普及し社会の中に浸透していくと思われるので、このKuvacashの動向が今後のダッシュの価格を左右するかもしれません。
大手取引所に上場
大手取引所に上場が決まれば、取引量が増える期待感から大きく値上がりします。
SNSを見ていれば、どんな通貨が候補として上場するかの噂が出ています。噂によって期待上げも行われるので、発表前に期待上げの値上がりだけを狙う方法もあります。
特に日本の大手仮想通貨取引所への上場はインパクトがあるでしょう。日本の仮想通貨取引所ではダッシュを扱っている取引所がありません。
コインチェックが扱っていましたが、現在は取り扱い停止の方向で調整が行われています。
仮想通貨市場における日本の影響力は大きいので、日本の取引所に新規上場することになれば、大きく価格が上昇することが期待できるでしょう。
今後ダッシュ(DASH)の価格下落リスクとなる重大キーワード「匿名性」

ダッシュは将来有望な仮想通貨の1つなのですが、日本では取り扱いを行っている取引所がありません。コインチェックでも購入できなくなりました。コインチェックはビットフライヤーやZaifと並び大手仮想通貨取引所の1つなのですが、なぜかコインチェックだけが金融庁から認可された取引所ではなく、みなし業者として営業していました。
これはコインチェックが取り扱っているダッシュ・モネロ・ジーキャッシュに匿名機能があるからではないかと以前から噂がありました。実際、マネックスに買収された2018年4月段階では、匿名性通貨の取扱い停止の方向で調整が行われています。匿名性通貨はマネーロンダリングの危険性があるので議論の的になることが多いです。
2018年は、G20などの度に仮想通貨の匿名機能が規制に入るのではとの噂が流れ、暴落リスクを抱える不安定な年になるかもしれません。
しかし、匿名通貨ではないイーサリアムもジーキャッシュの匿名機能「zk-SNARK」を追加しています。イーサリアムが匿名性通貨とは考えられていません。匿名性通貨のホルダーからすれば、「イーサリアムの匿名機能は問題ないのか?」となってしまい、昨今の、特に日本での匿名性通貨に対する冷遇を疑問視する方も多いです。
「匿名通貨」という謎の言葉が生まれて、これを危険視する動きが現在あります。私に言わせればビットコインも基本的に匿名通貨です。ブロックチェーンに所有者情報や位置情報が記録されるわけではないからです。 $Dash を危険視しすぎて、BTCを危険視しなさすぎのこの状況にすごく違和感があります。
— とみ三(Samurai33) (@samurai3311) April 6, 2018
btcやethでコインジョインやコンフィデンシャルトランザクションができるようになったらどうするんだろ https://t.co/N0soZE8MX4
— 大石 Tetsu Bigstone (@bigstonebtc) March 17, 2018
匿名性通貨の規制に関わらずダッシュ(DASH)の将来性が明るい理由

匿名性通貨が問題視されているのであれば、値上がりしなさそうと思うかも知れませんが、それでもダッシュの将来は明るいと考えられます。
第三者から閲覧されない匿名性は重要であり、特にスマートコントラクトを特徴とするイーサリアムにとって理にかなった機能です。マネーロンダリングでの悪用の危険性ばかり騒がれていますが、取引が第三者に見られては困る場面はビジネスにおいても出てくるでしょう。
匿名性機能の規制問題は時間が解決し、規制しない方向に向かっていくのではないかと思われます。
実際、仮想通貨業界のインフルエンサーであるジョン・マカフィー氏は、匿名性通貨に投資すべきであるとの発言をしています。
I am inundated by people asking me for recommendations on cryptocurrencies. If you would use your heads you would figure out that the privacy coins (anonymous transactions) will have the greatest future. Coins like Monero (XMR), Verge (XVG), or Zcash (ZEC) cannot lose.
— John McAfee (@officialmcafee) December 13, 2017
意訳:多くの人からどの仮想通貨がオススメかとの質問が多い。頭を使えば匿名性通貨に大きな未来が広がっていることが分かるだろう。XMR・XVG・ZECなどの匿名性通貨は負けない。
しかし、それでも万が一、仮想通貨の匿名機能が規制された場合、ダッシュに投資した資金が無価値になることが心配かもしれません。
匿名性通貨が禁止になった場合でもダッシュの価値は一時的に暴落するものの、回復する可能性が高いと思われます。
ダッシュは送金スピードが速く、送金手数料も高いのでビットコインに対して優位性を持っており、決済手段として優秀なので、匿名機能なしでも利用価値があります。
匿名性機能を理由にダッシュが暴落している時期があれば、状況によっては最も投資するベストタイミングかもしれません。
まとめ

- ダッシュはアルトコインの中でも、上昇トレンドが長期的に続いている通貨
- 報酬が貰えるシステムで売り圧力が低く、値崩れしにくい
- 匿名機能に規制リスクがある
- 世界的に匿名性通貨が規制になった場合、ダッシュは匿名性機能を捨てても決済通貨として生き残る可能性が高い
ダッシュはこれまで綺麗な長期上昇トレンドの波形を描いて価格を着実に上げてきました。保有していると報酬がもらえるシステムがあるので、値崩れしにくいと特徴があります。
今後、高騰が期待できるタイミングとしては、「ビットコインの上昇後」「Webbotの予言」「実用化のニュース」「大手取引所に上場」などが考えられます。
唯一心配なのは匿名通貨の規制リスクです。ダッシュには匿名性機能があり、規制となると一時的に大暴落する可能性があります。
しかし、匿名性通貨はジョン・マカフィー氏などインフルエンサーが推していることや、イーサリアムなども匿名機能を追加していることから、最終的には匿名性の規制リスクは解消される方向に向かい、さらに価格を上げていくでしょう。
仮に仮想通貨の匿名機能が禁止となっても、ダッシュは決済手段として優れているので、匿名性機能を外すことになっても生き残る可能性が高いです。