タレントのローラさんをイメージキャラクターとして起用していることで注目の仮想通貨取引所がDMM Bitcoin(DMMビットコイン)です。
公式サイトを見ると、何やら「様々な手数料が無料!」ということでお得感がありそうです。
でも、手数料無料を押し出されると逆に怪しいですよね!?
そこで、DMMビットコインが本当に手数料的に優れているのかどうか調べてみたいと思います。
目次
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の手数料一覧

DMMビットコインのサイトを見ると「様々な手数料が無料!」とアピールされています。
どういった手数料が無料なのでしょうか?
仮想通貨取引所で一般的に必要になる手数料は以下の通りです。
- 売買手数料
- 日本円入金手数料
- 日本円出金手数料
- 仮想通貨送金手数料
売買手数料
DMMビットコインでは、仮想通貨の売買手数料は無料です。
しかし仮想通貨を売買する際には、隠れた手数料が必要になります。
隠れた売買手数料については後ほど説明します。
日本円入金手数料
DMMビットコインへの入金方法は銀行振り込みとクイック入金が用意されています。
銀行振り込みはりそな銀行が振り込み口座になります。他行からだと振り込み手数料が必要になります。
一方のクイック入金なら手数料は無料で、5000円以上の振り込みで利用できます。
クイック入金はインターネットで自分の銀行口座から振り込みします。通常のインターネットバンキングと違うのは、24時間いつでも振り込み金額がチャージされることです。銀行振り込みよりも、断然クイック入金の方がオススメです。
他の仮想通貨取引所のクイック入金には手数料が必要な場合が多いですが、DMMビットコインでは完全無料になっています。
日本円出金手数料
日本円の出金手数料は無料になっています。最低出金額は2000円です。
通常の仮想通貨取引所であれば、出金手数料が必要な取引所が大半です。入出金手数料が完全無料なのは、さすがDMM FXなど既に金融サービスを提供している企業なだけあります。
仮想通貨送金手数料
仮想通貨送金手数料も無料と謳われていますが「マイナーへの手数料はお客様負担」という文面が気になりますね。
マイナー(採掘者)への手数料とは聞き慣れない言葉ですが、要するにユーザーからすれば送金手数料です。
仮想通貨の他取引所・ウォレットへ移動する場合の送金手数料は以下の通りです。
ビットコイン | 0.0008BTC |
イーサリアム | 0.001ETH |
出金手数料的には他社よりリーズナブルですが、無料ではありません。
しかし、全体的にみると、DMMビットコインの入出金手数料はかなり優秀な部類に入るでしょう。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の隠れた手数料スプレッドとは?

DMMビットコインには実は隠れた手数料が2つ存在します。
その1つがスプレッド(SP)です。
DMMビットコインで仮想通貨を売買する場合には、買いボタン(Ask)と売りボタン(Bid)を押します。この購入方法を販売所方式と呼びます。スプレッドとは、この売りと買いの価格差のことです。

上の画像では、売却価格の37.791円と購入価格の43.907円の価格差6.116円がスプレッド(SP)になっています。
スプレッドがあるので購入後、すぐに売却したとしてもスプレッド分は損してしまうことになります。このスプレッドが実質的な売買手数料になり、狭いほどユーザーにとって有利で、広いほどサービス運営側に有利です。スプレッドは固定で決まっている訳ではなく、時間によって変動しているようです。
上の画像はネム(XEM)です。XEMが6.116円、つまり16%以上値上がりしないと利益が出ない計算となり、デイトレードは絶望的なスプレッド幅です。
しかし、スプレッド比はXEMが16%開いていた時間でも、ビットコインはたった0.1%しか開いていませんでした。ビットコインキャッシュなら7.2%で他のアルトコインも5%〜10%の間でした。

もしかしたら仮想通貨の情勢や注文数によってスプレッド比が開いてしまうのかもしれません。エントリーする際にはスプレッドが一時的に開きすぎていないかを事前に確認しておきましょう。
DMMビットコインのアルトコインのスプレッドは、ビットコインと比べると広めに設定されています。
今後仮想通貨FX取引所のライバルが登場することによって、DMMビットコインのアルトコインのスプレッドは現在のスプレッドよりも狭くなっていくのではないかと予想します。
DMMグループではFX(外国為替証拠金取引)サービスも行っており、DMM FXでは、業界最狭水準の優れたスプレッドでFXサービスを提供しています。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)のレバレッジ手数料とは?

DMMビットコインのもう1つの隠れた手数料がレバレッジ手数料です。
DMMビットコインでは、仮想通貨の現物取引とレバレッジ取引(FX)の2種類の取引ができます。
現物取引は他の取引所と同じように仮想通貨を所有しておいて、値上がりによって売却益を狙いますが、いつ売るかは自由ですし、買い物に仮想通貨を使うこともできます。現物取引にレバレッジ手数料はありません。
一方のレバレッジ取引は、少ない元手でより大きな金額の仮想通貨を売買するトレードです。少ない資金で大きな金額を動かすのでレバレッジ(てこ)取引と呼ばれています。DMMビットコインではレバレッジは5倍で設定されており、レバレッジ手数料が必要になります。
DMMビットコインでは利益も損失も5倍になります。5倍と聞くと、不安に思うかもしれませんが、注文量を5分の1に減らせばリスクを現物取引と同じ程度に抑えることができます。
また空売りができるのも現物取引にはないレバレッジ取引の特徴です。
相場が高い時に借りて売る。安くなった時に買い戻して借りた分を返すこと。相場の下落を利用して利益にすることができる。
少ない資金で大きな利益を狙えることや、空売りできることがレバレッジ取引のメリットです。レバレッジ手数料はレバレッジ取引の際に必要な手数料です。
レバレッジ手数料は日をまたぐ(ロールオーバー)時に、ポジションを保有していると建玉金額の0.04%が必要になります。レバレッジ取引では資金を借りてトレードしているので、必ず「売り」と「買い」がセットになり、ポジションを保有する限り、レバレッジ手数料が発生するシステムになります。
レバレッジ手数料は、ロールオーバー前に決済してしまえば支払う必要はありません。
DMMビットコインのロールオーバーは夜の0時ではなく朝7時に行われるので、レバレッジ手数料を払いたくない場合には6時59分までに決済することで回避できます。
通常のFX(外国為替証拠金取引)のスワップポイントとは違い、仮想通貨FXではロング(買い)・ショート(売り)どちらのポジションでもレバレッジ手数料は発生するので注意が必要です。他の仮想通貨FXサービスでも同じぐらいの金額が発生するので、レバレッジ手数料に関して、DMMビットコインの評価は可もなく不可もなくといったところです。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の強みはFX!

DMMビットコインは現物取引よりも、レバレッジ取引が強みのサービスです。
特に取り扱い通貨ペアが多いことで人気が高いです。
ライバルのGMOコインやビットフライヤーがビットコインのレバレッジ取引(FX)だけにしか対応していないのに対して、DMMビットコインでは6種類のアルトコインにも対応しています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ネム(XEM)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
これだけ多くのアルトコインに対応している仮想通貨FXは国内ではDMMビットコインだけです。仮想通貨市場全体が暴落する際にはビットコインよりもアルトコインの方が下落幅が大きいので、アルトコインの方がスプレッドが広くても気になりません。
さらにアルトコインは日本円(JPY)ではなく、ビットコイン(BTC)建てで売り買いでき、合計14の通貨ペアで取引可能です。
アルトコインをBTC建てでレバレッジ取引できる仮想通貨取引所はまだまだ貴重な存在です。仮想通貨市場全体が弱気市場の時期には、アルトコインよりもビットコインの方が強いのでBTC建てアルトコインは、相場が読みやすいとされています。
仮想通貨市場は、「ビットコインが上昇する時期」、「アルトコインが上昇する時期」、「仮想通貨市場全体が暴落する時期」があります。
①ビットコインの上昇 → ②主要アルトコインの上昇 → ③マイナーアルトコインの上昇 → ④悪材料でフィアット(法定通貨)への退避が起こり大暴落 → ⑤ビットコインだけ回復
のサイクルで資金が流れることが多いです。
ワシはアルトにショートするならBTC建が断然オススメだヌゥww
フィアット建とBTC建どっちが確度高いかはここ1ヶ月くらいのフィアット建とBTC建チャートを比べてみて各自判断すればいいと思うヌゥw
まあ、今はどっちでも難易度は低いと思うヌゥ。 pic.twitter.com/Uq76qktZHP
— ヌゥ (@nuuuuuuucrypto) March 4, 2018
上のツイート画像は左がXRP/BTC、右がXRP/JPYです。市場全体が弱気の時期にはビットコインしか回復しないので、アルトコインのXRPは、BTC建てで下落傾向が止まりません。仮想通貨市場が弱気相場の時には、BTC建てアルトコインの空売り(ショート)が有効です。
BTC建てでアルトコインをショートしたいのであれば、2018年3月現在、国内取引所ではDMMビットコイン一強です!
手数料をお得に仮想通貨の現物取引をしたい場合は他の取引所がオススメ

レバレッジ取引は持ち金以上を取引するので、「損切り」などのスキルも必要になります。
トレードスキルには自信がないので、できれば普通に仮想通貨の現物を保有して、長期的な値上がり益でリターンが得る方が肌に合っている方も多いと思います。
DMMビットコインではビットコインとイーサリアムの現物購入が可能ですが2種類だけしか購入できないので物足りなさがあります。しかも、DMMビットコインは販売所形式で、DMMビットコインが所有している在庫を購入するので、購入価格が相場より高いです。
仮想通貨を純粋に保有したい場合は、取引所方式を採用している場所の方が安く購入できるので、他の仮想通貨取引所をオススメします。
取引所方式の一例

現物取引を行いたい場合のオススメ仮想通貨取引所を知りたい方は、コチラの記事を参照ください。
まとめ

- 日本円の入出金手数料は無料
- 仮想通貨の出金手数料は必要だが、他社よりリーズナブル
- 隠れた手数料スプレッドとレバレッジ手数料が存在する
- DMMビットコインでは現物取引とレバレッジ取引の2サービスがある。
- スプレッドは変動する
- 仮想通貨の現物取引は他社がオススメ
- アルトコインをショートできるのがDMMビットコインの強み
DMMビットコインでは、日本円の入出金手数料は無料となっています。日本円の出金手数料が無料の取引所は珍しいので、さすが他に金融サービスを展開している会社なだけあります。
しかし、DMMビットコインは販売所形式なので、仮想通貨の現物取引の売買手数料が高いです。またDMMビットコインは主に仮想通貨のレバレッジ取引(FX)を行うためのサービスです。レバレッジ取引で必要なスプレッドとレバレッジ手数料は他の仮想通貨FX取引所と同じく必要になります。
単純に仮想通貨を保有して長期的にリターンを得たいのであれば、他の仮想通貨取引所をオススメします。
DMMビットコインのレバレッジ取引は7通貨(BTC・ETH・XEM・XRP・LTC・ETC・BCH)と、BTC建てアルトの合計14通貨ペアが利用できます。これは国内トップのバリエーションです。
アルトコインのショート(空売り)は仮想通貨市場全体が下落している時期こそ資産を増やす武器になるので、トレードの幅を広げるためにも口座開設しておくことをオススメします。