Twitterなどで時々話題に上がる仮想通貨QASH(キャッシュ)。
しかし、リップルやネムと違ってそこまで大きく話題にはなりません。Zaifやコインチェック、ビットフライヤーなどの有名取引所でも扱っていません。一体どんな通貨なのか、将来性はあるのかなど色々と疑問が浮かぶと思います。
そこでQASHの特徴や将来性、どの取引所で買うべきかについて解説したいと思います。
目次
仮想通貨QASH(キャッシュ)とは?特徴は?
通貨名 | QASH(キャッシュ) |
通貨単位 | QASH |
公開日 | 2017年11月 |
発行上限枚数 | 10億枚 |
公式サイト | https://liquid.plus/ja/ |
QASH(QUOINE LIQUIDトークン)は、QUOINE社が開発しているLIQUIDと呼ばれるプラットフォーム上で共通通貨として利用される仮想通貨です。
LIQUIDプラットフォームでは世界中の取引所に散らばる仮想通貨の注文を1つの場所(ワールドブック)に集めます。
ワールドブックによって、①取引所間の価格差をなくし、②大口の注文が通りやすくなり、③本来は自国で扱っていない仮想通貨を自国の通貨建てで購入することができるようになります。このワールドブックにはQUOINE社が独自に開発したマッチングエンジンや為替変換エンジンなどが搭載されており、世界中の取引所に散らばる注文を高速で処理することができる壮大なシステムです。

QASHはこのLIQUIDプラットフォーム上での共通通貨として利用されます。
またQUOINE社はユーザーに提供できるサービス範囲を拡大するため、2019年に銀行免許の取得も目指しています。晴れて銀行免許の取得となると、QASHの用途は更に増えていく可能性があります。
QASHはQUOINE社のサービスで共通通貨として利用されますが、利用方法はこれに制限されていません。QASHをビジネス用途に利用したいという金融業界を中心とした法人にも開放する予定なので、リップルやイーサリアムなどともに、QASHもビジネス用途での利用拡大が期待されています。
仮想通貨QASH(キャッシュ)のこれまでの価格の推移

これまでのQASHの価格の推移についておさらいしておきます。
QASHは2017年11月にICOを実施しました。当時の価格で約30円でした。
その後11月下旬に取引所に上場し2017年年末のアルトコインバブルで最高値300円近くを記録しました。もともとのポテンシャルは計り知れないので、その後の仮想通貨市場全体の暴落がなければ、さらに暴騰していた可能性もあります。
残念ながら2018年上半期は仮想通貨市場の縮小により、2018年5月現在は50〜100円あたりで停滞しています。他のアルトコインもQASHと同じようなチャートを描いているので、回復はQASHだけでどうにかなる問題ではなく、市場全体に資金が戻ってくる必要があります。
また2018年春はイーサリアムが証券にあたるかどうかで議論が巻き起こっているので、イーサリアムベースのトークン(ERC20)であるQASHも価格が不安定になっています。
仮想通貨QASH(キャッシュ)の将来性が高い7つの理由

QASHは今でこそ、100円以下で価格が停滞していますが、今後、大幅な暴騰が期待できます。
理由は以下の通りです。
- 著名人が出資している
- 日本の金融庁認可の仮想通貨交換業者によるICO
- ICOで過度な資金調達を行っていない
- すでにプロジェクトが進行しているので失敗リスクが低い
- メンバーが優秀
- 情報発信に積極的
- 日本の取引所で購入できる数少ない時価総額50位以下のアルトコイン
著名人が出資している
QASHには数多くの著名人が出資しています。代表的なのが中国のマイニング企業BitMain社のCEOであるジハン・ウー氏です。
昨年8月にビットコインから分裂して誕生したビットコインキャッシュには裏でジハン・ウー氏が関わっていたのではないかと言われています。そしてジハン氏による強烈なプッシュによって、ビットコインキャッシュは高騰し、主要アルトコインの1つになりました。良くも悪くも、ジハン・ウー氏の発言は非常に影響力があり、彼が出資したということは、成功する可能性が高いことになります。
ほかにもパスドラ運営会社「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」創業者の孫泰蔵氏もQASHに出資している1人です。
日本の金融庁認可の仮想通貨交換業者によるICO
QASHは金入庁認可の仮想通貨交換業者によるICO(仮想通貨での資金調達)で発行されたトークンです。取引所を所有している企業が発行したトークンは上場が約束されています。上場後も取引所が猛プッシュすることができるので値上がりしていく期待値が高いです。
ICOは詐欺も多く規制対象のため、日本でのICOは非常にハードルが高くなっています。そんな中、2017年に日本企業によって行われたICOはALIS・COMSA・QASHの3つです。日本人としては、自国発の仮想通貨を応援したいという気持ちになりますし、知名度さえ広まれまれば、XEMのように日本人の購買力で主要アルトコインになるかもしれません。
ICOで過度な資金調達を行っていない
QASHは当初ICOの募集期間は1ヶ月でしたが、大幅に短縮し3日間で終了してしまいました。調達金額こそ約130億円とICOの中でも特に大規模なものでしたが、欲しい人全員が買えなかったことは、今後の価格形成にプラスに働くでしょう。
よくQASHと比較されるのが、同じく日本発のICOであるCOMSAです。COMSAはICOでの調達上限は設定していませんでした。調達金額こそ、QASHの方が大きいですが、COMSAは資金調達の上限を決めずに1ヶ月以上ICOを実施していました。
COMSAが上場時に仕手のように高騰し、その後右肩下がりなのは、購入したい人はICO時に既に購入してしまったので、上場後に追従して買ってくれる人が少なかったのも原因の1つかもしれません。ICO上限を決めないと、欲しい人は全員ICO時に買ってしまいます。過度な資金調達は上場後に売り圧力となってしまいます。
QASHは現在、ICO時の2〜3倍程度の価格に戻っています。しかし、ICO時に買えずに割安になったら買いたいと思っている層が存在するのでICO割れは起きていません。
すでにプロジェクトが進行しているので失敗リスクが低い
QASHは壮大なプロジェクトですが、QASHトークン発行によるICO時点で、すでにある程度システム開発は完了していました。QASHのICO開始から間もなくして、ワールドブックベータ版が開始されました。

世の中のスタートアップ企業の90%は失敗します。仮想通貨業界も同じく、将来90%以上の仮想通貨が無価値になると言われています。90%が失敗する原因である「プロダクト自体の開発」と「プロダクトと顧客のニーズの不一致」の問題をLIQUIDプラットフォームはすでにクリア済みです。

QASHはまだ世界的には知名度の低いアルトコインですが、すでに失敗確率が低い段階に位置しています。
メンバーが優秀
QUOINEのメンバーはとにかく優秀で、経歴も華やかです。
CEOの栢森加里矢氏は東京大学法学部卒業し、ハーバード大学でMBAを取得しています。勤めていた企業は三菱商事、ベンチャーキャピタルのGlobespan Capital Partners、そしてソフトバンクです。
QUOINEの経営陣の出身企業は以下のような企業でありエリート集団であることが理解できると思います。
金融業界 | ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、クレディ・ スイス、シティグループ、バークレイズ、UBS、ANZ、ユニオン・バンク、ラボバンク、ウ ェルズ・ファーゴ・バンク、ブルームバーグ、プライスウォーターハウスクーパース、シン プレクス、スコッティ・D・グループ、キャピタル・マーケッツ・トレーディング等 |
テック業界 | ソフトバンクグループ株式会社、サムスン、シンガポー ル・テレコム、BSB、ハイク、ガンホー・オンライン・エンターテインメント、グラブ、ル クソーラ、プロティビティ、SAP等 |
その他 | 三菱商事、アンダーソン・コンサルティング、エア・アジア、セフォラ等 |
QUOINE社は国籍問わず優秀な人材が集結しています。これだけ優秀なメンバーが揃っていて失敗するのであれば、大半の仮想通貨のプロジェクトは失敗に終わってしまうでしょう。LIQUIDは金融業界で活用されるプラットフォームなので、金融業界出身者が多いのはネットワーク作りにもメリットとなります。
運営メンバーの出身企業や学歴で仮想通貨の格が決まるわけではありません。しかし、取引所を見てもエリートが設立した取引所と、ノンエリートが設立した取引所だと、ノンエリートの取引所の方が色々と問題を起こしています。
仮想通貨業界は、まだまだ黎明期で何が起こるかわからない市場です。しかしながら、第二の株式市場となるポテンシャルを秘めています。仮想通貨は法定通貨に代わり、価値の保存という重要な役割を担わなければなりません。よく分からない経歴の人たちが発行した仮想通貨よりも、華々しい経歴のメンバーによって運営されている仮想通貨の方が、信頼してもらえやすいです。
情報発信に積極的
QUOINE社はCEO栢森氏を筆頭に情報発信に積極的です。テレグラムやYoutTubeなどで積極的に、誠意をもって進捗状況を伝えてくれているので、多少の価格の下落よりも、とにかく応援したい、長期保有銘柄として考えたくなります。
QASHの情報発信メディア一覧
QASHと比較されることの多いテックビューロ社のCOMSAは、情報発信に積極的でないことからICO割れする事態なっています。テックビューロ社は他にもいろいろと問題を起こしているので、2018年に入り批判的な意見が多くなり、COMSAの価格を上げるのが更に難しい状況に陥ってしまっています。投資家から応援してもらい、仮想通貨の時価総額を上げていくためには、情報発信し投資家に誠意を持って対応する姿勢が不可欠になります。
日本の取引所で購入できる数少ない時価総額50位以下のアルトコイン
QASHは日本で購入できるアルトコインの中でも特に価値が上がっておらず、まだ時価総額50位にも入っていません。
以下が日本の取引所で購入できるアルトコインのうち、2018年5月24日時点での時価総額です。
通貨名 | 時価総額順位 |
QASH | 84 |
ETH | 2 |
ETC | 17 |
LSK | 24 |
FCT | 92 |
XRP | 3 |
XEM | 15 |
LTC | 6 |
BCH | 4 |
QASHは日本の取引所で購入できるアルトコインの中でも、時価総額が低いです。QASHより時価総額が低い通貨は92位のファクトム(FCT)、 日本人しか買わないモナコイン、Zaifで扱っているトークンぐらいしかありません。
QASHは誕生してから間もないのでICO時の価格からほとんど伸びていません。2017年末のアルトコインバブル時には、一度は300円近くを記録していますが、現在、時価総額順位は84位です。
QUOINEのCEO栢森さんは、時価総額5位を目指すと公言しています。これほど責任感をもって仕事をしている方が公言していることなので、有言実行を期待してしまいます。
QUOINEのCEOの柏森さんはQashが時価総額5位以内を目指すと言っていましたが、プロダクトをしっかり出せる人材と体制があるので、実現すると思っている。そしてICOのイメージを変えて欲しい。#QASH
— クリトピさん@QASH応援 (@cryptopix_san) March 25, 2018
$QASH は長期的に見ればめちゃくちゃ強いと考えています。#LIQUID は、開発に時間がかかったとしても、完成しさえすれば仮想通貨だけでなく金融全体を変える新たなプラットフォームになり得ます。
そういう意味では2020年にTOP10に入るのは十分現実的です。 https://t.co/pfPvrJFyjz— MH@QUOINER's BLOG (@MH0321301) April 27, 2018
QASHはプロジェクトが壮大な分、長期的に期待値で価格を上昇させていくことも可能です。仮想通貨市場の地合い次第ですが、次の暴騰で100円を割ることはないのではないかと思います。
QUOINE社は2018年第2四半期、もうまもなくLIQUIDプラットフォームを開始します。1年後には現在のERC20トークン(イーサリアム上のチェーン)から独自開発のブロックチェーンへ移行し、2019年中旬には銀行免許を取得する予定です。つまりQASHにとって、2018年〜2019年は価格上昇のための大きなイベントが集約されているので、100円以下で購入できる今は絶好の仕込み時と言えるでしょう。
仮想通貨QASH(キャッシュ)を取り扱っている取引所

QASHは日本人としては、ぜひとも長期投資として頑張ってほしいと思う銘柄の1つです。
QASHを取り扱っている仮想通貨取引所はいくつかありますが、「取引量」と「取引所の安全性」という観点を考慮にいれると2つに絞られます。
「Huobi」と「QUOINEX」です。
Huobiは香港の仮想通貨取引所で、一時は今夏開業予定のSBIバーチャルカレンシーズと業務提携をするとの話も持ち上がっていました。
QUONEXはQASH発行元のQUOINE社が運営する日本の取引所です。
Huobiも安全性・顧客満足度ともに高く問題ありありませんが、日本人が購入するのであれば、QUOINEXの方が利便性が高いでしょう。
QUOINEXは日本の取引所なので日本円で直接購入できます。日本の金融庁認可なのも、何か起こった場合に政府が動いてくれるので大きな資産も預けやすいです。
日本ではビットフライヤー・Zaif・コインチェックの3取引所の人気が高く3大取引所として有名です。仮想通貨黎明期に多額の宣伝費用でシェアを拡大したのがこの3社です。しかし、この有名取引所3社は2018年現在、色々と問題を抱えています。
2018年はQUOINEX・ビットバンク・SBIバーチャルカレンシーズの3社がより安全に利用できる仮想通貨取引所として台頭してくると予想します。
ちなみにQUOINEXでは以下のことを徹底しているので安全性が高いと言われています。
- 完全コールドウォレットで保管(コインチェック事件はコールドウォレットで保管していなかったことが原因)
- 送金アドレスのホワイトリスト化
- プライベートサーバー
- 二段階認証の必須
CEO栢森加里へのインタビューの一文
QUOINEの場合は2FA(2要素認証)は必須となっています。そして、2FAだけではなくマルチファクターを採用しているので実際4段階の認証がなければ出金できないような体制になっていますし、仮想通貨はインターネットから切り離したコールドウォレットに100%保管しています。さらに出金先のBTCアドレスもホワイトリスト化しているので連絡を頂いて本人確認した後にのみ出金アドレスを変更することができるようになっています。
ちなみにですが、Quoinexはおそらく国内唯一(世界的にもほとんどないはず)の過去に不正出金0の実績を持っている顧客資産の保護とセキュリティに関して知る限り最も重視しており厳重に管理している取引所です。
— 灯篭 Blockchain かもしれない (@touroukawaii) 2018年1月27日
これまで広告宣伝費を過剰に投入せずに取引所としての安定を優先していたQUOINEX。体制が整ったのか、今年に入ってから取引所の宣伝にも力を入れ始めました。地合いが良くなれば、多くのブロガーやインフルエンサーがQUOINEXを推してくることが予想されるので、今年はQUOINEXが盛り上がるでしょう。
QUOINEXで扱っている通貨は「BTC」「 ETH」「BCH」「XRP」そして「QASH」。
新規でQUOINEXに口座開設した人は、「他の通貨は聞いたことあるけど、このQASHって何?」となります。
上で説明したとおり、QASHは非常にポテンシャルの高い通貨です。少し調べれば、QASHの壮大な計画と運営陣の誠実さ・優秀さからQASHへ投資したくなるはずです。
QUOINEXに新しく流入したユーザーが真っ先に買う可能性が高いのが「QASH」です。
QUONEXでの仮想通貨QASH(キャッシュ)の買い方

日本人がQASHを購入するならQUOINEXが間違いなくオススメです。そこで、QUOINEXでのQASHの買い方について解説したいと思います。
QUOINEXに口座開設した後、トレード画面に入ります。初期設定の右下が注文パネルになります。

最初はBTCJPY(日本円建てのビットコイン)の注文を行う設定になっているので、QASHを日本円建てで購入する設定に変更します。青色の「BTCJPY」のボタンを押して選択肢「JPY」の中にある「QASHJPY」に変更します。

これでQASHを購入する設定ができました。注文パネルをQASH/JPYに変更しても、チャートや板情報はまだBTC/JPYのままなので、注文時に参考にしたい場合には、それぞれ手動で変更しましょう。

あとは他の注文と同じように、「レート」と「数量」を決めるだけです。
QUOINEXでの詳しい注文方法はコチラの記事を参照ください。
コインチェックやビットフライヤーなどを利用していたユーザーからすると、QUOINEXは少し使いにくいかもしれません。もう少し使いやすく改良してもらえると、初心者ユーザーを取り込むことができるので、QASHを買いやすいかもしれませんね。
まとめ

- 世界中の取引所の注文を1つの場所にまとめるLIQUIDプラットフォームで基軸通貨として使用される
- 金融庁認可の仮想通貨交換業者が実施したICOプロジェクトで約130億円を3日で調達
- ビットコインキャッシュの仕掛け人ジハン・ウー氏も出資している
- 運営陣の情報発信がこまめで信頼感がある
- 日本の取引所で買える数少ない時価総額50位以下のアルトコイン
- QUONEXの操作性が改善されれば日本人の購入者の増加が期待できる
QASHは世界中の取引所の注文を1つにまとめるLIQUIDと呼ばれるプラットフォーム上で共通通貨として利用され、QUOINE社が今後発表する様々なサービスにも決済通貨として利用される予定です。QUOINE社だけの使用にとどまらず、第三者金融機関がQASHを活用することも想定されています。
金融庁認可の仮想通貨交換業者QUIONE社によって資金調達に利用されたのがQASHトークンです。取引所発行の仮想通貨(トークン)は、プロモーションが行いやすいので値上がりしていく期待値が高いです。
QASH発行元が運営している日本の仮想通貨取引所「QUONEX」で取引できます。体制づくりのために、これまで広告宣伝費を費やさなかったので、マイナーな取引所のイメージがあります。
しかし、2018年は運営体制も整い、LIQUIDも始動するということで、プロモーションに力を入れてきます。もともとセキュリティは世界トップクラスの取引所なので、安心して使える取引所の1つです。
QASHはまだ時価総額50位にも入っておらず、価格もICO時の30円から、あまり上がっていません。
LIQUIDプラットフォームは壮大なプロジェクトであり、実現させるには数多くのハードルをくぐらなければなりません。しかし、QASH陣営は非常に優秀なメンバーが集っており、CEO自らが精力的に情報発信しているなど、長期的に応援していきたいと思わせてくれる組織です。2018年〜2019年は特に大きなイベントが勢揃いしており、プロジェクトが実現化に向かっていけば、期待値から大幅な価格の高騰が期待できるでしょう。