仮想通貨トロン(TRX)とは?今後の将来性、価格チャートを解説!

トロン(TRX)は、シンガポールの「TRON財団」によってエンターテイメントシステムの構築を目的に開発された仮想通貨です。2017年8月にICOが行われ、2017年10月31日に上場されました。

トロン(TRX)は、取引実績が半年ほどという非常に新しい仮想通貨ですが、時価総額では仮想通貨全体の中で早くも10位前後となっていて、新興アルトコインとして大きな注目を集めています。

トロン(TRX)の今後の将来性、価格の動きについて解説します。

 

トロン(TRX)とは?

通貨名 トロン(TRON)
通貨コード TRX
公開日 2017年8月28日
上場日 2017年10月31日
総発行枚数 1,000億TRX
公式サイト https://tron.network/

 

トロン(TRX)は、コンテンツエンターテイメントシステムの構築を目的とした仮想通貨です。

コンテンツ配信にブロックチェーンに基づく非中央集権型の仕組みを導入することで、中央の管理者に課金されることなく、誰でも安価に動画や音楽を楽しめる世界を目指しています。

利用機会が非常に多くなる状況を見込んでいて、総発行枚数が1,000億TRXと莫大な枚数に設定されています。

 

トロン(TRX)3つの特徴

 

トロン(TRX)は、分散型エンターテイメントシステムの構築を目的に開発された仮想通貨です。

音楽や動画を配信する人に、仮想通貨の仕組みを活用して、手軽に決済できるプラットフォームを提供しようという試みです。

 

トロン(TRX)はシンガポールの非営利組織(NPO)「TRON財団」が運営

トロン(TRX)は、シンガポールの非営利組織(NPO)「TRON財団」によって運営されています。

非営利組織(NPO)が運営していることからも分かるように、基本的に使用料金がかからないコンテンツ配信の仕組みを研究開発しています。

TRON財団の所在地はシンガポールですが、CEOの Justin Sun 氏が中国出身であるため、マーケットからは中国発の仮想通貨と見なされています。

 

トロン(TRX)はブロックチェーンに基づく分散型エンターテイメントシステム

音楽や動画を配信するプラットフォームとしては、「YouTube」や「Facebook」が有名ですが、いずれも中央集権型の管理体制を取っています。

トロン(TRX)は、ブロックチェーン技術を活用することによって、中央の管理者が不在でも自律的に運営が継続できる、分散型のコンテンツ配信プラットフォーム構築を目指しています。

配信システムの中に仮想通貨の仕組みを取り入れることで、将来的なコンテンツ課金についても視野に入れています。

 

トロン(TRX)はERC20ベースの仮想通貨

仮想通貨としてのトロン(TRX)は、技術的にはイーサリアム(ETH)の技術仕様に基づいて開発されています。

イーサリアム(ETH)は、新規に開発される仮想通貨・トークンに対する技術的な統一仕様を提供していて、これを『ERC20』(Ethereum Request for Comments: Token Standard #20)と呼びます。

『ERC20』の技術仕様に基づいて仮想通貨を開発することで、開発のコストや期間を大幅に短縮できるメリットがあります。

 

トロン(TRX)開発の方向性
トロン(TRX)は、将来的にはイーサリアム(ETH)ベースの『ERC20』から離脱して、独自仕様で開発を進める計画が示されています。

 

イーサリアム(ETH)について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

 

イーサリアム(ETH)とは?特徴や今後を簡単に解説※2018年版

2018.02.20

 

トロン(TRX)を購入するには?

 

トロン(TRX)は、一般的に取引されるようになってから半年程度しか経過していない仮想通貨なので、取り扱っている取引所は限られます。

それでもトロン(TRX)の価格高騰の影響で、人気アルトコインとして知られるようになり、海外の取引所を中心に徐々に取り扱いが増えてきています。

 

国内取引所

2018年5月時点で、トロン(TRX)を取り扱っている日本国内の仮想通貨取引所はありません。

 

海外取引所

海外の取引所では、トロン(TRX)を取り扱っている取引所がいくつかありますが、最も有名なのが「Binance(バイナンス)」です。

トロン(TRX)は2018年8月にBinance(バイナンス)で3度に分けてICOの公募が行われましたが、初回は30秒、2回目も10秒で完売、3回目はアクセス障害が発生したほど注文が殺到しました。

その後の上場も、2018年10月31日にBinance(バイナンス)にて初上場しており、トロン(TRX)とBinance(バイナンス)の関係が深いことが伺い知れます。

Binance(バイナンス)の口座開設方法については、次の記事を参考にしてください。

 

受付再開!Binance(バイナンス)口座開設・登録方法を解説

2018.01.22

 

トロン(TRX)の価格推移(チャート)

(出典)coinmarketcap.com『TRON CHARTS

トロン(TRX)が上場されたのは、2018年10月31日です。

トロン(TRX)が一般的に仮想通貨取引所で取引されるようになってから、まだ半年ほどの実績しかありませんが、価格は大きく動きを見せています。

 

2017年8月 ICOは30秒で完売

トロン(TRX)のICOは、Binance(バイナンス)にて2017年8月23日に開始され、合計3回実施されました。

初回は30秒、2回目も10秒で完売、3回目はアクセス障害が発生するほど人気が集中したICO案件となり、Binance(バイナンス)からも謝罪のアナウンスがなされたほどの状況でした。

 

(出典)BINANCE『TRON ICO Incident Report

 

2017年12月 マカフィー砲で高騰

トロン(TRX)は、ICOで潤沢な資金を集めたあと、Binance(バイナンス)で2017年10月31日に上場されました。

上場後、大きく価格が動いたのは12月26日です。世界的に有名なセキュリティソフト『McAfee(マカフィー)』の創業者、ジョン・マカフィー(John McAfee)氏のTweetが切っ掛けでした。

マカフィー氏がトロン(TRX)を評価するコメントをTwitterに投稿。仮想通貨市場は即座に反応し、1TRX=0.04USDを下回る価格から、1TRX=0.20USDを上回る価格水準まで5倍以上に高騰しました。

日本のユーザーから『マカフィー砲』と呼ばれた話題のツイートはこちらです。

 

 

2018年 調整局面に入るも再び値上げ傾向

トロン(TRX)は、2018年1月6日に1TRX=0.20USDを超える最高値を更新したあと、仮想通貨全体の調整局面も影響し、大きく値を下げました。

2018年3月後半には、1TRX=0.03USDを下回る水準となり、『マカフィー砲』で高騰した分が完全に帳消しとなる展開に。

ところが2018年4月に入ると、トロン(TRX)は再び値上がり傾向に転じます。値上がりの背景としては、2つの要素が考えられます。

1つには、トロン(TRX)が2018年第一四半期にBurn(バーン)を行うと発表したことです。

仮想通貨におけるBurn(バーン)とは発行枚数の決まっている仮想通貨の一部を利用できなくして、意図的に発行枚数を減らすことです。残存価値が高まるため、Burn(バーン)が行われた仮想通貨は一般的に値上がりに転じます。

もう1つは、トロン(TRX)が2018年4月5日に韓国最大の仮想通貨取引所『bithumb(ビッサム)』に上場された影響です。

bithumb(ビッサム)への上場は、TRON財団のCEO Justin Sun 氏もツイートして期待を表明しています。

 

 

TRON財団の目指す世界

 

トロン(TRX)を運営するのは、シンガポールの非営利組織(NPO)「TRON財団」です。

TRON財団は非営利組織で、トロンネットワークを利用して得た利益は、他の活動や多くのイベントをサポートする目的で保有されます。

トロン(TRX)は、TRON財団の計画を支える仮想通貨として、世界中の誰もが無料で楽しめる分散型エンターテイメントシステムを構築することを目的に開発されました。

 

TRON財団のCEO「Justin Sun」氏の経歴

トロン(TRX)の動きは、TRON財団のCEO、Justin Sun氏のリーダーシップに大きく左右されています。

Justin Sun(本名:Yuchun Sun)氏は、Linkedinにて自身の経歴を公開しています。

 

(出典)Linkedin『Justin Sun

 

Justin Sun氏は、2011年に北京大学を卒業後、2013年にペンシルベニア大学にて政治経済学の修士号を取得。

ビジネスの世界に入ると、リップルを開発する「Ripple Labs」の特別代表兼アドバイザーに就き、同時に中国最大の音楽ストリーミングサービス「Peiwo」を創業、CEOに就任しています。

2017年4月には、TRON財団を立ち上げ、自ら代表職に就き、トロン(TRX)の開発を推進しています。

Justin Sun氏は、現在、中国で最も有名なIT起業家の一人として、その言動が世界的にも注目されています。

 

トロン(TRX)のロードマップは6段階

ステージ名 想定期間 概要
エクソダス
(Exudos)
2017年8月
~2018年12月
(データの自由化)
P2P、分散型コンテンツに基づいたデータのアップロード、保存、配布を可能とする分散型ストレージ技術の基礎を作る段階。
オデッセイ
(Odyssey)
2019年1月
~2020年6月
 (コンテンツの強化)
ブロックチェーン技術によって、コンテンツ制作、流通、普及のために競争力のある経済メカニズムを創出する段階。
グレートヴォヤージュ
(Great Voyage)
2020年7月
~2021年7月
 (個人のためのICO)
ブロックチェーン技術の利点を活かし、コンテンツの収入予測、公平な支払、サポーター管理を実現し、透明性のある運用を目指す段階。
アポロ
(Apollo)
2021年8月
~2023年5月
(個人専用分散型トークンの自由取引)
TRONシステムを利用したICOを助け、コンテンツ作成者が独自の個人トークンを発行し個人取引を可能にする段階。
スタートレック
(Star Trek)
2023年4月
~2025年9月
 (トラフィックの収益化)
TRONコンテンツプラットフォームにより、非中央集権型のオンラインゲームプラットフォームの構築を可能とする段階。
エタニティ
(Eternity)
2025年9月
~2027年9月
(トラフィックの転換)
分散型オンラインゲームの確立し、ゲーム開発の為の資金確保を容易にし、投資家が手軽にゲーム開発に投資できる環境を実現する段階。

トロン(TRX)の計画は壮大で、2027年までの10年間に渡り、6段階のロードマップが策定されています。

現在はまだ一番最初の「エクソダス(Exudos)」の段階、これから先にTRON財団の壮大な計画が広がっています。それぞれの段階について、一覧表にまとめました。

 

トロン(TRX)今後の将来性

 

トロン(TRX)の今後の将来性を左右するのは、どれだけ多くのユーザーに利用されるようになるのか、トロン(TRX)が活用される領域の広がりです。

トロン(TRX)は、CEOのJustin Sun氏が先頭に立ち、多くの企業との提携を進めています。

 

中国の音楽ストリーミングサービス「Peiwo」との連携

トロン(TRX)は、中国で1000万人の会員を持つ音楽配信サービス「Peiwo」と連携しています。

「Peiwo」は、TRON財団のCEO、Justin Sun氏が創業したサービスでもあり、当初から積極的に連携を進めていました。

2017年2月7日、Peiwoのバーチャルライブストリーミングで、相手にトロン(TRX)でギフトを送れるようになりました。

トロン(TRX)は現時点で、実際に使用価値を持つ仮想通貨という意味を持ちますので、TRON財団の大きな成果と言えます。

 

自転車シェアリングサービス「Obike」との連携

トロン(TRX)は、2017年12月24日、シンガポールの自転車シェアリングサービス「Obike」との提携を発表しました。

「Obike」は、アジアやヨーロッパ、オーストラリアなど世界20か国で自転車シェアリングサービスを展開しています。とくに台湾で最近急速に広がってきているシェアリングサービスです。

トロン(TRX)の可能性を広げる取り組みとして、注目されます。

 

日本の取引所上場への期待

トロン(TRX)の値動きを考える時、値上がりのきっかけとして最も期待されるのは、大手取引所への上場です。

とくに日本の取引所へ上場されることへの期待は大きく、日本人ユーザーが取り引きし易くなるという意味でも重要なことと考えられます。

Justin Sun氏も、2017年12月25日のツイートで、上場に必要なドキュメントは既に日本の金融当局に提出済であることを明らかにしています。

 

 

Justin Sun氏はツイッターで、日本の主要取引所の一つ、ザイフ(Zaif)をフォローしていることが知られています。

このため、トロン(TRX)が上場される日本の取引所としては、ザイフ(Zaif)が有力視されています。ザイフ(Zaif)への上場がいつになるのか、多くの人々がJustin Sun氏のツイートに注目しています。

ザイフ(Zaif)について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

 

Zaif(ザイフ)は口座開設に時間がかかる?実際に登録してみた

2018.01.16

 

トロン(TRX)のデメリット

 

トロン(TRX)には、いくつかデメリットとも考えられる問題点が指摘されています。

トロン(TRX)は、率直に言うと、時価総額上位の仮想通貨としては、問題点を指摘する声も目立つ仮想通貨です。

 

トロン(TRX)のホワイトペーパー盗作疑惑

トロン(TRX)には、開発指針を示すホワイトペーパーを、他の仮想通貨のものから盗作したのではないかというホワイトペーパー盗作疑惑がかけられています。

FilecoinとIPFSの開発者、Juan Benet氏が類似点を指摘したことによって表面化した問題ですが、TRON財団でも類似点が存在すること自体は認めています。

翻訳者が中国語から英語に翻訳する際に、引用注釈が抜けていたことが原因であり盗用の意図は無いとしていますが、仮想通貨としての正当性に疑念を抱かせる可能性があった事件であったことは確かです。

 

トロン(TRX)はマーケティング先行型で実体が乏しい

トロン(TRX)は、TRON財団のCEO、Justin Sun氏が次々に話題を提供して市場の期待を盛り上げる、マーケティング先行型という印象が強い仮想通貨です。

トロン(TRX)と提携する企業や、取り扱う取引所は徐々に拡大してきているとはいえ、話題の大きさに比べると実体は乏しいと言わざるを得ない面があります。

とは言え、トロン(TRX)の動きは常に、Justin Sun氏のツイートから始まっています。トロン(TRX)に関心があるなら、「Justin Sun」氏のツイッターアカウントは必ずフォローしておきましょう。

 

まとめ

 

  • トロン(TRX)は「TRON財団」が運営する仮想通貨です。
  • トロン(TRX)は分散型エンターテイメントシステムの構築を目指しています。
  • TRON財団のCEOは、世界的に有名なIT起業家、Justin Sun氏です。
  • トロン(TRX)の話題作りや値動きは、Justin Sun氏のツイッターが起点になっています。
  • トロン(TRX)は既に日本の金融当局に必要事項を申請しているとされ、日本の取引所への上場が待たれます。

 

トロン(TRX)は、分散型エンターテイメントシステムの構築を目的に開発された仮想通貨です。目指している世界観は明確で、将来性も高いと考えられているために、ICOも大成功を収めました。

Justin Sun氏による話題作り、マーケティングが先行している要素はありますが、価格も再び上昇基調に転じています。

その一方で、ホワイトペーパー盗作疑惑など、トロン(TRX)自身が他者の権利を侵害している可能性について指摘されているなど問題点もあります。

トロン(TRX)の動きは、良くも悪くも、常にTRON財団のCEO、Justin Sun氏のツイッターが起点になっています。

トロン(TRX)を取引するなら、「Justin Sun」のツイッターは必ずフォローしておきましょう。

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