ビットフライヤーに口座を開設して仮想通貨の取引を行った結果、運用利益が得られることがあります。利益が得られたら、最終的には円に交換したいと思う人も多いでしょう。
また、運用している仮想通貨を、一時的に円に交換して利用したいと思うときも出てきます。仮想通貨を円に交換して利用する場合には、ビットフライヤーから円で出金することが必要になってきます。
いざ出金する際になって、慌てることは避けたいものです。ビットフライヤーの出金について、反映時間、手数料から出金方法まで解説します。
目次
ビットフライヤーの出金反映時間について

ビットフライヤーで出金処理をすると、登録している自分の銀行口座にお金が振り込まれることになります。
どのぐらいの時間で自分の口座に出金額が反映されるのか、あらかじめ把握しておき、出金が必要になった時にも困らないようにしましょう。
11時30分までの申請で当日着金
ビットフライヤーの出金タイミングについては、申請時間が大きく関わってきます。
銀行営業日の午前11時30分までの出金申請は、原則として当日中に自分の登録銀行口座に振り込まれます。土日は銀行営業日に含まれないことには注意しましょう。
また、ビットフライヤーからは、毎月5・10日、週始め、祝日明け、月末等は、金融機関の処理に時間がかかる場合がある、というアナウンスが行われています。
こうした混雑するタイミングでは、早めに出金の申請を行うようにすることをおすすめします。
11時30以降の申請だと翌営業日着金
銀行営業日の午前11時30分以降の出金申請は、原則として翌営業日に自分の登録銀行口座に振り込まれます。
例えば、金曜日の午前11時30分以降に出金申請を行った場合などは、翌週の振込となるわけです。
ビットフライヤーの出金タイミングは、午前11時30分が境界線になっています。ここは重要なポイントですから、ぜひ把握しておきましょう。
ビットフライヤーの出金でクイック入金利用時には要注意

ビットフライヤーの入金をクイック入金で行っている場合には、出金時に制限がかかる可能性があります。
ビットフライヤーで出金できないというトラブルの多くが、クイック入金に関わるものですので、制限事項を良く認識しておきましょう。
クイック入金額相当の資産の移転は7日間制限
ビットフライヤーへの入金をクイック入金で行った場合、クイック入金額相当の資産の移転は7日間制限されます。
例えば、クイック入金で10万円入金した場合で言うと、(他の方法での入金が無いと仮定すると)10万円は7日間出金できないということになります。
クイック入金時の制限は「資産の移転」全てにかかるため、仮想通貨の送付なども同じように7日間はできません。
入金には住信SBIネット銀行を活用するのがおすすめ
クイック入金を行った際に発生する制限を回避するためには、銀行振込で入金するようにしておくと良いです。
特に住信SBIネット銀行からの銀行振込の場合は、手数料も無料で、土日も入金確認が行われます。ビットフライヤーを積極的に活用するなら、住信SBIネット銀行に口座を開設しておくことをおすすめします。
住信SBIネット銀行の口座は、こちらから開設することができます。
ビットフライヤーの出金手数料

ビットフライヤーの出金口座は、三井住友銀行に設定されています。
このため、出金手数料は三井住友銀行の口座宛が、手数料としては最も安くなります。
出金方法 | 出金額3万円未満の場合 | 出金額3万円以上の場合 |
三井住友銀行 | 216円(税込) | 432円(税込) |
三井住友銀行以外 | 530円(税込) | 756円(税込) |
ビットフライヤーの各種手数料については、次の記事を参考にしてください。
ビットフライヤーの出金方法

ビットフライヤーの出金方法は簡単です。メニューとしても分かりやすい位置に設置してありますので、迷うこともありません。
落ち着いて出金手続きを進めて行きましょう。
パソコンから出金する場合
最初にパソコンのビットフライヤー管理画面から出金する場合について解説します。
「入出金」のボタン(画像①)をクリックすれば、入出金メニューが開きます。そこで「日本円ご出金」のボタン(画像②)をクリックして出金先の銀行口座を選択します。
出金可能額はJPY資産の金額

ビットフライヤーから出金可能な金額は、ビットフライヤー内で日本円として持っている資産の金額です。
ビットフライヤーの管理画面では、「JPY資産」として表示されている金額です。
「総資産」には、仮想通貨として持っている資産も含まれていますので、総資産とJPY資産は同じ金額では無いということには注意しましょう。
登録済み銀行口座への出金
パソコンのビットフライヤー管理画面から、特に手続きすることなく出金依頼をすると、登録済みの自分の銀行口座への出金となります。
登録済みの銀行口座は、「お客様口座情報」として表示されています。
登録済み銀行口座以外への出金
パソコンからビットフライヤーの管理画面を操作する場合は、出金時に別の銀行口座を指定することもできます。
自分本人名義の銀行口座しか登録できないのは、アカウント開設時と同じですが、2つ目の銀行口座登録には承認時間もすぐに済みます。
私が住信SBIネット銀行の口座を追加設定した時には、数分で承認済みとなりました。
スマホアプリから出金する場合

ビットフライヤーのスマホアプリからも出金依頼を行うことができます。
ビットフライヤーのスマホアプリで、左上のメニュー部(画像①)から入出金(画像②)を開くと、「総資産」の下にある「日本円」と表示されている金額が出金可能金額です。
金額部分をタッチすると、入金または出金を選択するメニュー(画像➂)が表示され、出金先の銀行口座を選択(画像④)すると、出金申請を行うことができます。
スマホアプリから出金できるのは登録済み銀行口座のみ
ビットフライヤーのスマホアプリから出金できるのは、登録済みの銀行口座のみです。
スマホアプリから新しい銀行口座を追加することはできません。この点が、パソコンの管理画面との最大の違いです。
頻繁に出金するなら三井住友銀行がおすすめ
頻繁に出金するなら、三井住友銀行の口座をあらかじめ登録しておくと、出金手数料が最も安く済みます。
ビットフライヤーをフル活用するなら、出金用として三井住友銀行の口座、入金用として住信SBIネット銀行の口座、この2つは登録しておくことをおすすめします。
出金時の二段階認証
二段階認証とは、登録メールアドレスとパスワードの入力の他にもう一段階、確認コードの入力を必要とする設定です。
ビットフライヤーをパソコンの管理画面で利用する時も、スマホアプリで利用する時も、どちらも二段階認証を設定した方が安全性は高まりますが、よりセキュリティが必要とされるのはスマホアプリの場合です。
万一スマホを紛失した時に、悪意の第三者に資産を引き出されることが無いよう、二段階認証の設定は必ず行っておくことをおすすめします。
二段階設定の設定方法

二段階認証の設定は、簡単に行うことができます。スマホアプリで、自分の名前をタッチすると、マイアカウントの設定画面が開きます。
設定画面で、「二段階認証」を選択(画像①)すると、二段階認証を行うアクションを選択することができます。
ビットフライヤーのスマホアプリは、初期段階では出金時の二段階認証の設定はOFFになっています。
「日本円の出金時に二段階認証を使用する」をONにする(画像②)と、4桁の暗証番号を求められますので(画像➂)、こちらを入力すると設定できます。
二段階設定の認証方法
二段階認証の設定を行う際には、確認コードの受け取り方法も同時に設定します。
次の3つの選択肢から選ぶことができますので、自分が使い易い方法を選ぶと良いでしょう。
①モバイル認証アプリ(ビットフライヤーが推奨するのはこちらです)
②SMS
③Eメール+暗証番号4桁
モバイル認証アプリというのは、Google認証システムなどのモバイル認証アプリのことを指します。
こちらを選択した場合は、表示される説明に従って、モバイル認証アプリをインストールして設定することになります。
ビットフライヤーの出金を他の取引所と比較
ビットフライヤーの出金手続きは、他の主要な仮想通貨取引所と比較しても使い易く、手数料や反映時間という点でもバランスが取れています。
他の主要な取引所、コインチェックおよびザイフと比較してみましょう。(ビットフライヤーの出金手数料は、三井住友銀行の口座宛に出金する場合で比較します)
コインチェックとの比較
出金手数料 | ビットフライヤー | |
日本円出金 | 400円 | 432円 |
USドル出金 | 2500円 | 未対応 |
出金スピード | ビットフライヤー | |
15時までに申請 | 翌日9時に着金予定 | 11時30分まで当日着金 |
15時以降に申請 | 翌々日9時に着金予定 | 11時30分以降、翌営業日着金 |
コインチェックは、出金手数料はビットフライヤーよりも若干安く済み、必要なら高額の手数料がかかりますがドル出金も可能です。
ただし出金スピードは遅く、当日中の着金には対応していません。
ザイフとの比較
出金手数料 | ビットフライヤー | |
50万円未満 | 350円 | 432円 |
50万円以上 | 756円 | 432円 |
出金スピード | ビットフライヤー | |
12時までに申請 | 当日13時~14時 | 11時30分まで当日着金 |
12時以降に申請 | 翌営業日13時~14時 | 11時30分以降、翌営業日着金 |
ザイフは、出金額が50万円未満の場合は、出金手数料はビットフライヤーよりも若干安く済みます。
出金スピードは、ビットフライヤーよりも30分締め切り時間が長くなっています。
まとめ

- ビットフライヤーの出金が反映されるのは、手続きタイミングによる。
- 銀行営業日の午前11時30分が境界線になっているので、この時間は覚えておくと良い。
- クイック入金の場合は、クイック入金相当額の出金は7日間制限されることには要注意。
- ビットフライヤーの出金手数料が最も安いのは、三井住友銀行の口座宛に出金した場合。
- スマホアプリからも出金手続き可能(出金先の口座追加ができるのはパソコン管理画面のみ)。
ビットフライヤーからの出金は、パソコンからもスマホアプリからも行うことができますが、申請当日に振り込まれるのは、銀行営業日の午前11時30分以前の申請分です。
ビットフライヤーから出金する場合は、銀行営業日の午前11時30分が、当日着金の境界ラインになるということはぜひ覚えておきましょう。
また、入金をクイック入金で行うと、クイック入金相当額の資産は7日間の資産移転制限がかかってしまいますので、そこだけは注意して下さい。
ビットフライヤーは、他の取引所と比較しても、出金にかかる手数料と銀行口座に反映される時間のバランスが取れています。
さらにビットフライヤーをフル活用するためには、出金口座としては三井住友銀行、入金口座としては住信SBIネット銀行を登録しておくことをおすすめします。